仮想通貨とブロックチェーン 気になったニュース

中国は独自の仮想通貨を発行し、ロシアはだまし討で法規制をかけるのか?

2017/10/14

 

最近、私がせっせと読んでいるのがビットコイン関連のニュース。もともと中国の動向に興味があったところへ、ビットコインの取扱を中国が禁止したというニュースを聞いたのがきっかけ。

ちなみに私は「仮想通貨は世界的に禁止され、ブロックチェーンなどの技術だけが生き残る。理由は世界の潮流に反しているから」という世間からズレた予測をしております。

さて今日、ビットコインは約7.4%上昇し、5,846ドルという新高値(a fresh record high)をつけたそうです。勢いありますねー。

 

のんびり記事を読んでる間に新しいニュースが出て、なんと5,920ドルにタッチ。この2日間で3度も新高値(a new all-time high)を更新するという破竹の勢い!

 

ビットコインが快進撃を続ける中、中国は独自仮想通貨(state-run digital currency)を発行することになるんでしょうか?

今週、国際電気通信連合(International Telecommunication Union)主催の会合が開かれ、中国の中央銀行にあたる中国人民銀行(People's Bank of China)配下の仮想通貨を研究する機関(Digital Currency Research Institute)のYao Qian氏が、国家発行の仮想通貨(a state-owned digital currency)の可能性について語り、同時にビットコインなどはもともと価値が欠けている(an inherent lack of value)のではないかと示唆したとのことです。

inherent:(形)(性質などが)本来備わっている、固有の;(権利などが)既得の

"an inherent lack of value"の訳し方が難しいのですが、おそらく、通常の通貨が持っている「国の信頼」や、ゴールドが持っている「そのものの価値」などがないということだと思います。

記事の中で続けてQian氏は、ビットコインの価値はマーケットの投機的な売買(market speculation)からくるものが主だとも述べています。

 

China to Issue State-Run Cryptocurrency?

PBoC Digital Currency Director Calls for Centralized State Cryptocurrency

 

以前、ブログ記事に書きましたが、数量政策学者の高橋洋一先生が中国政府がビットコインの「全面排除」を決めた、本当の理由という記事を現代ビジネスにお書きになり、その中で、北ヨーロッパにある国エストニアが仮想通貨(estcoin)を国で発行しようとしているので、中国も通貨発行益を狙って仮想通貨を国として発行する可能性があると指摘されていました。

もっとも、エストニアに限らず、国の場合は仮想通貨を使わなくても、本物の通貨を発行できる。ユーロ諸国の場合、紙幣は欧州中央銀行が発行し、少額コインは各国が発行している。ただし、紙幣の通貨発行益は欧州中央銀行に帰属する。このため、紙幣による通貨発行益が直接各国財政を潤すわけでない。

しかも、通貨発行益はほとんど紙幣からもたらされる。各国が少額コインの発行による通貨発行益をさらに大きくするためにも、仮想通貨を発行したほうが合理的なのだ。つまり、筆者はエストニアが仮想通貨を発行したのは、コインを発行するより大きな発行益を受け取るためだろうと思っている。

このように、政府が発行益を受け取るために仮想通貨を発行するということは、今後他の国でも起こりうることだと考えられるのだ。中国も無論、それを狙っていたとしてもおかしくない。

現代ビジネス2017.09.18の記事より

※時間が立つと会員限定の記事となり、部分的にしか閲覧できなくなります。

 

ロシアも仮想通貨に法の規制をかけることになるそうです。

2~3ヶ月前までビットコインのマイニングに補助金まで出してくれそうだったのに(looking to subsidize mining costs)、きっとあれは今回の規制の網をコインを掘る人たち(miner)にかけるための策略(a ploy)だったんじゃないか…

というようなことが書かれた記事もありました。プーさんに騙されたんですね…気の毒に…。でもロシアも通貨発行益を狙って自分とこで仮想通貨発行しようとしたりするかも?


では、また!

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