最近の英語っぷり

蓮舫氏の2重国籍問題(dual citizenship)を、英語でアメリカ人に説明するときのポイントまとめ

2017/07/23

 

先日、スカイプ英会話でスチュワート先生(アメリカ人・チェリスト)と、民進党党首の蓮舫氏の二重国籍問題について話し合いました。

最初は「モネの池」で盛り上がっていたはずが、気がついたら二重国籍問題を説明するはめに…。

話して分かったんですが、この話題は説明するのが難しい部分が多いです。

どのへんが難しいかというと、

  1. この問題は二重国籍の問題と、経歴詐称による公職選挙法違反の問題が重なっている。
  2. 日本の国籍や選挙について理解していないと話せない。
  3. 相手の国の制度について知らないと勘違いが生まれる。

というあたりでしょうか。

どう話せば伝わるのかを、私なりに考えながら話してみました。

 

1.二重国籍問題に関するアメリカ人の疑問に答える

1-1. 二重国籍(dual citizenship)は問題なのか?

スチュ先生が、一番疑問に思っていたのは「二重国籍ってそんなに問題なの?」というところ。

ス:アメリカとカナダには両方の国籍(citizenship, nationality)を持つ人がたくさんいます。二重国籍(dual citizenship)ってそんなに問題なの?

 

私:日本は二重国籍を認めてないので違法なんですよね。

ただ国籍離脱を認めない国があって、ブラジルとかアルゼンチンなんですけど、そういう国から日本に帰化したい人たちのために、特例で外国籍を残したまま日本国籍を取ることが許されてるんです。

 

ス:なるほどー。

 

1-2. 日本では外国籍を持ったまま首相になれるの?

ス:じゃあ、蓮舫さんは国会議員(a member of the Diet)なのに、違法な二重国籍状態だったのが問題視されているんですか?

 

私:そこがややこしいとこなんですね。

実は、二重国籍のまま国会議員になってはいけないという法律がないんです。ですので、日本の国会(The National Diet)は、立候補者が日本国籍を保有しているかどうかだけをチェックするんです。

 

ス:えっ、じゃあ外国籍を持ったまま首相(the Prime Minister, PM)にもなれるってことですか?

アメリカだと俳優のシュワルツネッガー(オーストリア生まれ)がカルフォルニア州知事(Governor)を務めていて、けっこう評判よかったんですけど、大統領にはなれませんでした。

アメリカには、すごく古い100年以上前の法律があって、独立戦争頃(American War of Independence, 1775-1783)にできた法律なんですが、アメリカで生まれた人でないと大統領にはなれないんです(出生地主義)。

イギリス人を大統領にしないための法律なんです。それがあって、シュワちゃんは立候補できませんでした。

 

私:ほぉ。シュワちゃん頑張ってたんですね。

日本の場合は、今のままだと外国籍を持ったまま日本の首相になれます

 

ス:えっ!それ怖いですね。

 

私:ですね。蓮舫さんのことを発端に、これからそういうことを防ぐ法整備がされると思います。

※外国籍があると外交官にはなれないという規定があるようです。

 

1-3. 蓮舫さんのなにが問題なの?

ス:現状、二重国籍のまま国会議員になることが違法でないなら、なにが問題になっているのですか?

 

私:公職選挙法(the Public Officers Elections Law)に違反しているのでは?と疑われてるんです。

蓮舫さんは初めて立候補したときに(run for office)、選挙公報で「台湾から帰化した」と説明しています。

選挙で蓮舫さんに投票したひとは、台湾国籍を所持しているとは思ってなかったんですね。

だからそのへんが経歴詐称にあたるのではないか、学歴や職歴を偽って選挙に出たのと同じではないかと言われているんです。

 

ス:経歴を偽造した(falsified)ってことですね。

 

私:なので、この問題のポイントは日本国籍を取得した日時になります。

おそらく、そのあたりに問題があって、蓮舫さんは上手く説明できていないんだと思いますね。

取得日時をはっきりさせると、これまでの説明が嘘だったことになってしまう…とか。

他にも色々と噂(rumor)はありますが、よく分かりません。

 

他には、蓮舫さんのお祖母様にかかわる事件「黒い霧の台湾バナナ事件」なんかも話しました。

話したと言っても「蓮舫さんの家は台湾でバナナを売って財産を築いたんですが、お祖母さんにあたる方が色々と権力をもってらしたようですよ。」ぐらいなんですけど、なぜかここはスチュ先生にたいへん好評でした。

 

 

 

2.説明のポイント

このポイントを押さえて説明したほうがいいなと思った点があります。

2-1.二重国籍は日本では違法である

アメリカでは二重国籍は違法ではないので、この点は説明する必要があると思います。

この点を説明しないと、相手はなにが問題なのかわからなくなります。

ス:二重国籍が違法なんて理解できない!認めたほうが便利じゃない?二重国籍のひとはいっぱいいます。

 

私:今のところ、日本では違法なんですよね。

それに、たしかに便利なのは分かるんですけど、便利だというのは2つの国のいいところを自分が好きな時に利用できるからなんじゃないかと思います。

例えば海外に行くのにパスポートを使い分けるとか、日本の健康保険を使うときだけ日本国籍を使うとか。

最近はその便利さを利用して脱税なんかの悪いことをたくらむ人もいますから、私としては二重国籍はもっとしっかり取り締まって欲しいと思ってます。

 

ス:そういう面はあるかもねー

 

2-2. 法律面での問題点は、経歴詐称

二重国籍が責められているような印象ですが、実際の所、今問題になっているのは経歴詐称による公職選挙法違反ではないかと思います。

二重国籍も違法ですので、国会議員が違法状態であることはよくないことですが、現状では罰則はありません。

また二重国籍のまま国会議員になることを禁止する法律もありません。

選挙公報や政権放送で虚偽の話をしなければ、公職選挙法違反にはならないようですが、蓮舫さんは最初の選挙で広報に台湾から日本に帰化と記載しています。

 

2-3. 法律以外の問題は、国民の信頼を裏切ったこと

法律違反にはならなくとも、台湾籍を抜いたと公言していて二重国籍だったわけですから、国民の信頼を裏切った点は大きいと思います。

蓮舫さんは雑誌や新聞などのメディアで、台湾籍を保有していることを公言していました。

政治家になってからのご自身の説明と、相反する部分がたくさん見受けられます。

このあたりに多くの人が欺瞞を感じるのではないか?という説明をすると、理解してもらいやすいかもしれません。

 

2-4. 二重国籍を合法にするべきだという意見もある

二重国籍を合法にするべきだという意見もあります。

多くの国が二重国籍を合法にしているので、日本もそうするべきだという考え方です。

そういう意見の人たちもいると説明するのもいいかもしれません。

 

 

3. 私個人の意見

3-1. 二重国籍について

私個人としては、もっと厳しく二重国籍を取り締まって欲しい、国会議員も地方議員も二重国籍保持者は立候補できないようにして欲しいと思っています。

英語を勉強しはじめてから前より海外ニュースを読むようになりましたが、そこで色々な国のニュースに触れるにつれ、国籍の管理をしっかりする必要があるなと思い始めました。

ですので、EU離脱を決めたイギリスや、トランプ大統領を選んだアメリカのことを、さすが重要ポイントは外さないなと思って眺めてます。

でもメイさんもトランプさんも、ちょっと頼りないところもあり、周囲の攻撃がものすごく激しいのもありで、見ててちょっとハラハラしますけどね。

 

3-2. 蓮舫さんについて

蓮舫さんについては、二重国籍が判明した時点で党首選を降り、議員辞職もしていれば大問題にはならなかったのではないかなと思います。

蓮舫さんは人気のある方なので、一旦辞職していれば、次回の選挙でも十分当選されたんじゃないかと思うんでけどね。

 

3-3. 英語について

英語に関して言えば、拙いながらも簡単な英語である程度説明できたので良かったかなと思います。

スチュ先生もおそらく理解してくれたんじゃないかと思います。恐らくですけど。

実は、スチュ先生と蓮舫さん問題を話すのは2回目でして、一番最初に問題になったときに少しお話してました。

2回目だったので会話中で使った関連の英単語、二重国籍(dual citizenship)国会議員(a member of the Diet)国会(The National Diet)なんかは直ぐに言えました。

選挙に立候補する(run for office)を間違って"run to office"と言ってしまいましたが、スチュ先生が丁寧に訂正してくれました。

"run for office"は、ESL Podcastでアメリカの偉人を紹介してくれるコーナーでよく使われていた表現です。今回間違えちゃいましたけど。

ESL Podcast関連の記事はこちらから

あとは説明するの"explain"が出てこず、"say"で代用。

あらゆることを代用代用で、易しい言葉に変えて乗り切りました。

ではまた!

 

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