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ESL Podcast English Café 574-2:あの女性画家を口説き落とした近代写真の父!写真家アルフレッド・スティーグリッツ, Alfred Stieglitz

2016/10/02

 

ESL Podcast English Café 574」の2つ目の話題の写真家「アルフレッド・スティーグリッツ:Alfred Stieglitz」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。

English Café 574-1:このメッセージは5秒後に自動的に消滅する!テレビドラマ「ミッション・インポッシブル/Mission: Impossible」

English Café 574-3:質問コーナー / satisfactory, satisfying; damaged goods, majorly unfair, to kill (someone) with kindness

 

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※ネタバレになるので名前は書きませんが、超有名な女性画家の名前が出てきてびっくりです。「ええ!?まさか…あのひとと…?」

事実は小説よりも奇なりと言いますが、English Caféはゴシップネタも多く(語りは真面目で内容も上品に仕上げてますが)読んでいて驚きがあります。最も驚いたのは旧ブログからになりますがフランク・ロイド・ライト。

English Café 559:私生活がメロドラマ過ぎる建築家フランク・ロイド・ライト, Frank Lloyd Wright

 

Alfred Stieglitz

across from~:~の向かいに

アルフレッド・スティーグリッツ(Alfred Stieglitz)は1864年2月1日にニュージャージー州のホーボーケン(Hoboken, New Jersey)で生まれました。

ホーボーケンはハドソン川を挟んでニューヨーク市の向かい側にある(across the Hudson River from New York City)小さな街です。

ニュージャージー州はニューヨーク州の隣の州で、アメリカの東海岸にあります。

ホーボーケンは歌手のフランク・シナトラFrank Sinatra)が生まれた街としても有名です。

 

Hoboken

Hoboken

 

emigrate:(自国から他国へ)移住する

スティーグリッツは裕福な家庭に生まれました。父親はドイツから移住してきており(emigrate)、衣類事業を営み(runs)たいへんな成功を収めていました。

 

native:出生地の、生まれつきの

1871年に家族でニューヨークに移りますが、後にスティーグリッツは父親の出生地であるドイツ(his father’s native Germany)のベルリン(Berlin)の大学で学びました。

 

specialize:専攻する、特殊化する、専門に扱う

スティーグリッツは大学でエンジニアリングを専攻しました(specialized in engineering)。

エンジニアリングは科学分野のひとつ(branch of science)で、デザインや建築分野を扱います。

ですが、彼はあまりエンジニアリングに興味を持てませんでした。

 

in common:共同で、共通に

私の父も、ミネソタ大学で私にエンジニアリングを学んで欲しいと思っていたのですが、私はあまり興味が持てず専攻しませんでした。

私とスティーグリッツには共通する(in common)ところがありますね。でも彼はポッドキャスターにはなりませんでした。代わりに写真に興味を持ったのです。

 

relatively:比較的、割合に、どちらかといえば

1890年にはアメリカに戻り、美術畑の人達が、19世紀には比較的新しいもの(relatively new)だった写真を、絵画や彫刻(painting or sculpture)のように芸術的な表現として受け止めるように努めました。

 

editor:エディター、編集長、編集者

スティーグリッツは、"Camera Notes"という小さなカメラ雑誌の編集長(editor)になりました。

雑誌や新聞の"editor"は、出版を担当する(in charge of)人、組織の指導や管理をする人のことです。

 

get along with~:~と仲良くする

彼は一緒に働くのが難しい人物として有名でした。他の人達とあまり仲良く(get along with)できなかったのです。

 

resign:辞任する、辞職する

そういうわけで、やがて編集長を辞職(resign)しました。

 

secession:脱退、分離

1902年には、写真家のグループ"Photo Secession"を結成しました。

"secession"は、写真にまったく関係のない言葉です。普通は政治的な話や、政府の話をするときに使います。

"secession"とは、組織や国を公式に離脱するという意味です。

 

In the U.S., the states in the South tried to secede from the union of states.

アメリカでは、南部の州が合衆国から離脱しようとしました。

the states in the South:南北戦争時の南軍(アメリカ連合国)

the union of states:南北戦争の北軍(アメリカ合衆国)

 

pictorialism:ピクトリアリスム

写真家たちのグループを結成したスティーグリッツでしたが、彼はそのグループから離れ、まったく新しい試みをしようとしていました。

同じような動きは、19世紀後期から20世紀の初期という同じ時期にドイツやオーストリアの芸術家たちの間でも起こっていました(taking place)。

ピクトリアリスム(Pictorialism)は、絵画(picture)という言葉に関係していて、写真をより絵画のように見せようというムーブメントでした。

写真を普通に撮る場合よりもはっきりと撮らず(less clear)、より絵画に近づけようとしました。

ピクトリアリスム:1885年ころから流行した写真の潮流に与えられる名前。19世紀、写真技術の科学者と写真師は同じくくりで扱われていたが、このことに芸術としての写真を目指すものたちが不満をもったのが、ピクトリアリズム写真誕生のきっかけである。

 

 

impressionists:印象派

絵画と聞いて印象派(impressionists)やポスト印象派(post-impressionists)を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんが、それらの絵画は現実の完全な描写(representation)ではなく、むしろ現実を画家が解釈したもの(interpretation)だと言えます。

印象派:19世紀後半のフランスに発した絵画を中心とした芸術運動。この運動の名前はクロード・モネの作品『印象・日の出』に由来する。

ポスト印象派:印象派の後に、フランスを中心として主に1880年代から活躍した画家たちを指す便宜的な呼称である。一般的には、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャン、ポール・セザンヌなどを指す。

 

influential:影響力のある

1903年から1917年にかけて、スティーグリッツは3ヶ月おきに雑誌"Camera Work"を発行しました。この雑誌はたいへん影響力のある(influential)ものとなりました。

 

gallery:ギャラリー、画廊

1905年にはギャラリー(gallery)もオープンしました。このギャラリーは「291」と呼ばれるようになりました。ギャラリーのあった場所がニューヨーク市の5番街291番地だったからです。

トゥールーズ・ロートレックToulouse-Lautrec)、マティスMatisse)、セザンヌCezanne)、ピカソPicasso)といった芸術家たちの有名な作品なども展示しました。

 

abandon:捨てる、見捨てる、やめる

スティーグリッツは、後にピクトリアリスムと彼自身が起こしたムーブメント(Photo Secessionist movement)をやめ(abandoned)、写真で現実を写す手法に戻りました。

 

exhibit:展示する、陳列する

やがて、彼は雑誌もギャラリーもやめますが、その前にひとりの若い女性画家と出会います。

スティーグリッツは、彼女の作品を見て自分のギャラリーに展示する(exhibit)ことにしました。ですが彼女の許可(permission)を得てなかったのです。

画家は許可なく自分の作品を展示していることを知り、ギャラリーに行き不満を言いました。

 

mid-twenties:20代なかば、20歳から30歳まで

スティーグリッツは画家に会って、23歳年下のこの画家のことが好きになってしまいました。画家は20代なかば(mid-twenties)で、スティーグリッツは40代でした。

画家は最初から彼のことが好きだったわけではありませんが、結局彼のことが好きになり、1924年に結婚しました。

 

Georgia O’Keeffe:アメリカの女性画家

この若い女性画家がジョージア・オキーフGeorgia O’Keeffe)です。アメリカにおいて彼女は20世紀を代表する作家となりました。

スティーグリッツは1946年にニューヨークにて82歳で亡くなりました。

妻のオキーフは数年後ニューメキシコに移動し、40年後に彼女が亡くなる1986年までそこで暮らしました。

 

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いとでんお勧め!:ESL Podcastを1年続けて私の英語に起こった変化

 

関連サイト:

アルフレッド・スティーグリッツ  Wikipedia 日本語版

Alfred Stieglitz Wikipedia 英語版

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