ESL Podcast English Café 575-2:目障りだから取り除けと言われても生き延びた凄いヤツ!ハリウッドサイン, The Hollywood Sign
2016/12/10
「ESL Podcast English Café 575」の2つ目の話題の「The Hollywood Sign」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。
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映画などでよく見かけるあのハリウッドのサインは、アメリカの経済的な苦境に耐え、若者たちに焼かれても耐え、ハリウッドの住人からは醜悪だと悪口を叩かれ、土地ごと売却されるという消滅の危機にも耐え、商工会議所や心ある俳優やミュージシャンの善意に助けられ、そしてプレイボーイ誌のあのヒュー・ヘフナーの手も借りて生き延びて来たんですねー。ヘフナーさん、やるじゃん!美女を両手に抱えながら、おんぼろサインを救うとかなかなか出来ることではありませんよ。両方とも。
目次
- The Hollywood Sign
- to represent:代表する、象徴する、表現している
- whether~:~かどうか、~であろうとなかろうと
- Mount Lee:リー山
- to erect:建てる、組み立てる、直立させる
- to advertise:広告する、宣伝する
- luxury:贅沢な、豪華な
- Telephone poles:(電話線用の)電柱
- viewable:(形)見ることが出来る
- Great Depression:大恐慌(1929年)
- fall down:落下する、崩れ落ちる、倒れる
- ugly:醜い、醜悪な、不快な
- eyesore:見た目の悪いもの、目障りなもの
- sore:痛い、ひりひりする;傷、ただれ
- "eyesore"は、人に対しては使わない。建物や物に使う言葉
- chamber of commerce:商工会議所
- to restore:元通りにする、復興する、返還する
- housing development:住宅団地
- burn down:(他動)焼き払う、全焼させる、がっかりさせる
- prank:いたずら、悪ふざけ
- effort:努力、奮闘
- put up:(像などを)建てる、(旗などを)揚げる
- to trespass:不法侵入する、権利侵害する
- pollution:汚染、公害、堕落
The Hollywood Sign
次はロサンゼルスの重要なシンボルであるハリウッドサイン(The Hollywood Sign)についてです。
to represent:代表する、象徴する、表現している
ハリウッドという言葉は、ちょっと皆さんを混乱させている(confusing)かもしれません。
ある人達はハリウッドは南カルフォルニアの個別の市(a separate city)だと思っています。
実際は、ハリウッドはロサンゼルス市の一部の地域(neighborhood)です。
またハリウッドという言葉は、現在ではその地域で営まれているショービジネス、特に映画産業を象徴する(represent)ものになっています。
whether~:~かどうか、~であろうとなかろうと
ここロサンゼルスでハリウッドに行くつもりだと言えば、ハリウッド地区に行くことをいみします。
もっと一般的な(generally)使い方では、映画製作に関わる事業全体を指し、その企業などの所在地がハリウッド地区にあるかどうかに関わらず(whether)使われます。
Mount Lee:リー山
ハリウッドサインは1923年に、リー山(Mount Lee)に建てられました。
リー山はロサンゼルスの主要地域のちょうど北側にあります。
"Mount"は、山を意味する"mountain"を短くしたものです(a short word)。

Mount Lee, Los Angeles, CA
to erect:建てる、組み立てる、直立させる
サインは1923年に建設されました(be erected)。
"to erect"は、このような使い方の場合はなにかを建設する(build)という意味です。
建物の建設(erecting a building)、標識の建設(erecting a sign)、モニュメントの建設(erecting a monument)という風に使います。
to advertise:広告する、宣伝する
ハリウッドサインは当初は(originally)映画産業とまったく関係のないものでした。
この地域に新しく住宅地を開発した会社が、住宅を宣伝をするために(to advertise)大きな標識(a big sign)を必要としていたのです。
luxury:贅沢な、豪華な
この新しく作られた住宅地は、ハリウッドランド(Hollywoodland)と呼ばれていました。
この住宅地の家々は、たいへん贅沢な(luxury)なものでした。
"luxury"な家とは、高価でとてもエレガント(elegant)で快適な(comfortable)家のことです。
Telephone poles:(電話線用の)電柱
ハリウッドサインは元々は45フィート(約14m)の高さで建てられ、文字は白く塗られていました。
この文字は、大きな電話専用の電柱(Telephone poles)に結び付けられていました(be tied to, be connected to)。
電柱は木製の大きなもので、電話線(telephone wires)を空中に持ち上げます(go up)。
ですが、このハリウッドサインには電話線はなく、文字を掲げる(hold up)ために使われていて、元の文字は「ハリウッドランド」で「ハリウッド」ではありませんでした。
viewable:(形)見ることが出来る
元のサインには、4000個を超える電球(light bulbs)も付けられており、電気をつけると(turn on)街のほとんどの場所からサインを見ることが出来ました(viewable)。
Great Depression:大恐慌(1929年)
残念ながら、この建設会社はあまりうまくいきませんでした。
1920年代後期のアメリカは、大恐慌(Great Depression)に突入し、みんな資金がなく、家を買うような余裕がありませんでした(not afford)。
fall down:落下する、崩れ落ちる、倒れる
この巨大なサインは、やがて崩れ落ち始めました(fall down)。
ugly:醜い、醜悪な、不快な
1940年代の中頃には、このサインがある近辺では豪華な家が立ち始め、再び豊かになって来ました。
そして住民たちは20年以上も建設から経っている醜悪なサイン(ugly sign)のことが気に入りませんでした。
eyesore:見た目の悪いもの、目障りなもの
住民たちは、このサインのことを目障り(eyesore)だと言っていたのです。
"eyesore"とは、とても醜悪な(very ugly)もののことです。
sore:痛い、ひりひりする;傷、ただれ
"eyesore"の"sore"とは、通常は痛みを感じさせている物のことを指します。
ですので"eyesore"とは、醜悪なあまり見る人の目に痛みを感じさせる物のことです。
"eyesore"は、人に対しては使わない。建物や物に使う言葉
"eyesore"は、人に対しては使いません。
例え、醜い人に対してであっても使いません。
"eyesore"が使えるのは、建物か標識などのような物に対してだけなのです。
chamber of commerce:商工会議所
住人たちは、このサインが見た目に悪い(eyesore)ので、取り除いて(get rid of)欲しいとロサンゼルス市に要求しました。
ですが、市と地元のハリウッド商工会議所(Hollywood Chamber of Commerce)はサインをそのまま使うことを望みました。
to restore:元通りにする、復興する、返還する
そして、市と商工会議所は、サインを取り除くかわりに(instead of)修復する(restore, fix, repair)つもりでした。
housing development:住宅団地
彼らはサインを、古いハリウッドランド住宅団地(housing development)のシンボルとしてではなく、ハリウッド地区のシンボルとして使うつもりだったのです。(not~but…)
サインの文字"Hollywoodland"の後ろの"land"をとり、ハリウッド(Hollywood)という文字だけにして修復しました(restore)。
burn down:(他動)焼き払う、全焼させる、がっかりさせる
1970年までに、サインは再び崩れ落ち始めました(fall down)。
誰も管理する(taking care)人がいなかったからです。
実際、このサインは一部の若者の間で人気となり、彼らはよじ登って(go up)サインにペンキを塗ったり、焼き払う(burn down)ことすらしました。
prank:いたずら、悪ふざけ
これは悪ふざけ(pranks)で、ロサンゼルスの若者たちは時折こういったことをします。
"prank"は、誰かがおもしろいこと(funny)だと思ってやることを指しますが、時には危険になることもありえます。
effort:努力、奮闘
何人かの俳優や女優、そしてミュージシャンがサインを修復しようとしなければならないと考えました。
男性雑誌プレイボーイの創立者(founde)のヒュー・ヘフナー(Hugh Hefner)は、彼らの奮闘(effort)を支援しようと決めました。
そして、修復費用を出してくれる人々を集めようとしました(he tried to get people to give money in order to fix the sign.)。
彼の努力(effort)は実り、サインを再建するのに十分な額の資金を集めることができました。
put up:(像などを)建てる、(旗などを)揚げる
1978年、ついに(Finally)サインを管理する団体"Hollywood Sign Trust"が設立されました。
サインが良い状態であるか確認することに加え、サインの周囲にフェンスも張られました(put up a fence)。
人々がサインに近づかないようにするためです。(so that people couldn't actually get to the sign)。
to trespass:不法侵入する、権利侵害する
現在でも、サインの文字に登る(go up)ことはできません。
もし実際にサインに近づこうとしたら、不法侵入(trespass)で逮捕される(be arrested)かもしれません。
"to trespass"とは、他人の所有する土地(property)に許可(permission)なく立ち入るという意味です。
2002年には、サイン周辺の土地が売却されました。ですがまた、何人かの著名な俳優やセレブが土地を買い戻す資金を集めることにしました。
約12億円($12 million dollars)を超える資金が集められたため、今もサインはそのままあるというわけです。
pollution:汚染、公害、堕落
今でもハリウッドサインはロサンゼルスとハリウッドの映画産業にとって、かけがえのないシンボルです。
ロサンゼルスのほとんどの主要な地域から、このサインを見ることができます。
公害(pollution)がそれほどひどくない日だったですけどね。
関連サイト:ハリウッドサイン Wikipedia
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