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ESL Podcast English Café 576-2:小さなアリが大きなものを動かすように、君にだってできる!かも?アメリカのヒット曲"High Hopes"

2016/10/14

ant

 

ESL Podcast English Café 576」の2つ目の話題のアメリカでよく知られている歌「High Hopes」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。

ESL Podcast English Café 576-1:NYのハーレム育ちで同性愛と公民権運動への理解を広げた黒人作家 ジェイムズ・ボールドウィン, James Baldwin

ESL Podcast English Café 576-3:質問コーナー homeless, destitute; odd, odds; I'm not a has-been

 

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アリが大きなものを動かすように、自分にも大きなことができるかもしれない!英語もペラペラになるかもしれない!スラスラ読めるようになるかもしれない!知らない単語などなくなるかもしれない!そう、大きな期待(High Hopes)を持つのは自由なのであーる。そして挫折しないのも自由なのあーる。成果への期待は高く、自分への期待は低く、地面に転がしとくぐらいでちょうどいいかんじ。え?掘っちゃう?地面掘っちゃう?ブルドーザーでも借りてガツンと…(自分への期待低すぎ?)

 

High Hopes

20世紀の名高い曲"High Hopes"のお話をしましょう。

high hopes:大きな期待、強い期待

"high Hopes"とは、なにかいい事が将来起こるだろうという期待(expectation)を持っている様子を意味する言葉です。

 

I have high hopes for~:~と強く期待しています、~に大きな望みをかけています

"high Hopes"という言葉は、前置詞(proposition)の"for"とよく使われます。

I have high hopes for the Los Angeles Dodgers to win the World Series of baseball this year.

私はロサンゼルス・ドジャーズが、今年のワールドシリーズで勝つことに大きな望みをかけています

私は楽観主義者(optimistic)なんですよ。この件に関してはね。

 

to have your chin on the ground:とても悲しい状態、落胆している

"high Hopes"は、ジミー・ヴァン・ヒューゼン(作曲家:Jimmy Van Heusen)とサミー・カーン(作詞家:Sammy Cahn)によって映画「波も涙も温かい:A Hole in the Head」のために作られた曲です。

映画の中で父親役のフランク・シナトラ(Frank Sinatra)が、 息子役の子役エディ・ホッジズ(Eddie Hodges)に向けて歌います。

「困難なときでもやり続けよう」と幼い息子に語る内容の歌です。

歌は次のように始まります。

Next time you're found 

With your chin on the ground 

There is a lot to be learned 

So look around

"to have your chin on the ground"というフレーズは、非常に悲しい状態である、落胆している(discouraged)状態であるという意味です。

 

Frank Sinatra & Eddie Hodges - High Hopes

 

to be discouraged:落胆している、がっかりしている

"to be discouraged"は、希望がないという意味です。未来に良いことが起こるとは思っていない状態なのです。

 

chin:あご、唇より下の部分

"chin"は、顔の口より下の部分を指します。

 

long face:浮かぬ表情、悲しそうな顔つき

"to have a long face"とは、悲しい状態であるという意味です。

ですので、もし悲しい状態(to have a long face)であれば、あご(chin)が地面に着くでしょう。

そしておそらく、この"to have your chin on the ground"というフレーズは"long face"という言い回しから来ているのだと思います。

 

ant:アリ、蟻

歌の最初の部分(first verse)で「次回、君が落胆したときに分かるよ。学ぶことがたくさんあるってことがね。だから周りを見てごらん。」と歌っています。

周りをみて、なにを見つけなくてはいけないんでしょうか?

歌はこう言ってます。

Just what makes that little old ant

Think he'll move that rubber tree plant

Anyone knows that ant can't

Move a rubber tree plant

"ant"は、たいへん小さい昆虫(insect)で、たくさんの他のアリたちと地面で暮らしています。

このアリ達は、時にはたいへん大きなものを動かすことができます。

例えば土(dirt)などを仲間と一緒になって運ぶのです。

 

rubber:ゴム

"rubber tree plant"というのは、ゴム(rubber)と呼ばれる弾力性のある(flexible)強い物質になる植物のことです。

南アメリカに行けば、ゴムの木をご覧になることができますよ。

 

to work together:共に働く、協力する

さて、この小さなアリたちが木をまるごと動かすとは思えません。

この歌が言いたいのは(idea)、アリは小さいけれど、彼らに動かせるだろうと思えるものより多くのものを動かすことができる、それは力を合わせて働くからだ(work together)、ということなのです。

 

as though~:~かのように、~とでも言うように

小さなアリには、ゴムの木ほどの大きな物はなにも動かすことはできないように見えたとしても(as though)、アリがそれをできるように私達も強い期待を抱く(high Hopes)ことができるということなのです。

 

pie in the sky:絵に描いた餅、 (当てにならない)先の楽しみ

歌は最も有名な一節に続きます。

But he's got high hopes

He's got high hopes

He's got high apple pie in the sky hopes

"pie in the sky"は、非現実的(unrealistic)という意味です。

誰かが"pie in the sky ideas"を持っているとしたら、その人は決して起こらない事を夢見ているか、不可能な事を夢見ているのです。

ですので小さなアリは、この歌によれば非現実的な望み(pie in the sky hopes)を持っているのです。

元の言い方は"pie in the sky"ですが、この歌の中ではアップルパイ(apple pie)になってるのは面白く(funny)するためでしょう。

 

get low:気分が沈む、ふさぎ込む

歌の残りは次のように続きます。

So any time you’re getting low

instead of letting go

just remember that ant

"So any time you’re getting low"はつまり、君が悲しくなった時はいつでも、です。

 

to let go:行かせる、解放する、手放す

"instead of letting go"は、諦める代わりに(instead of giving up)という意味です。

"just remember that ant"は、アリが小さいのにどんなに大きな物を動かせるのかについて考えなさいという意味です。

 

Oops:おっと!、しまった!、うわー!

歌の最後は、これもまた有名な一節(a line)で締めくくられます。

Oops, there goes another rubber tree plant.

"Oops"は、感嘆詞(interjection)です。

なにかに驚いたときや、ミスをしたときに使います。

この歌の場合は、驚いたときの"Oops"です。

「おっと!ほらそこで別のゴムの木のが動いてるぞ。」

アリがゴムの木を動かすのは不可能に思えるのに、似たようなことが目の前で起こっていると言っているのです。

※"there goes another rubber tree plant."は、"another rubber tree plant goes there."を倒置させたもので、倒置の場合は通常は「動詞+主語」になりますが代名詞の場合は「代名詞+主語+動詞」となります。

例:Here you are.(これをどうぞ)

あまり文法的な解釈にこだわらず、感情がこもっている表現としてとらえ、色んな類似文に接することで感覚的に理解するのがいいように思います。

 

ram: (去勢しない)雄羊

元のフランク・シナトラの歌では、アリ以外の他の例えとして雄羊(ram)も出てきます。

 

Academy Award:アカデミー賞

この曲は大変ヒットし、1960年に1959年度アカデミー賞(Academy Award)、通称オスカー(Oscar)の歌曲賞(Best Original Song)を受賞しました。

※同年の作品賞は「ベン・ハー」のようです。

旧ブログ関連記事:【ESL Podcast】English Café 565-1:ユダヤの王子から奴隷に!映画「ベン・ハー:Ben-Hur」

 

campaign song:キャンペーン・ソング

実際、とても有名な曲になったので1960年に大統領選に出馬していた(run for)ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)が、自分の選挙運動(campaign)のキャンペーン・ソング用のバージョンをつくるようにシナトラに頼みました。

"a campaign"というのは、公職に就くための選挙に挑戦する過程を指し、選挙での勝利を目指して活動する期間のことを言うのです。

High Hopes (John F. Kennedy Version) - Frank Sinatra

 

to lack:~を欠く、~が足りない

キャンペーン・ソングはオリジナルとはちょっと変わっています。

Everyone is voting for Jack

cause he’s got what all the rest lack

"Jack"とはジョン・ケネディの愛称です。

"to lack"は、なにかを持っていない、なにかを取り逃がしている(miss)という意味です。

"all the rest"は、全ての他の人(ケネディ以外の残りの他の人)という意味で、みんなジャックに投票している、だって彼はみんなが持っていないものを持っているから、と歌っています。

 

to back:支える、支持する、扶養する

Everyone wants to back Jack.

"to back"とは、支える、支持する(support)という意味で、みんなジャックを支持していると言っています。

 

to be on the right track:正しい方向に向いている

歌は次のように続きます。

Jack is on the right track

"to be on the right track"とは、目標(objective)に到達するために(achieve)、正しいことをしている、正しい方向へ動いている、という意味です。

 

to come out on top:勝利する、頂点に立つ

曲は次のように続きます。

’Cause he’s got high hopes,

He's got high hopes,

1960's the year for his high hopes.

Come on and vote for Kennedy.

Vote for Kennedy.

We'll come out on top.

"to come out on top"は、勝利する(to win)、勝利している(to be victorious)、他の候補みんなを打ち負かす(to beat)という意味です。

 

opposition:競争相手、競い合っている他党、野党

キャンペーン・ソングの最後には、次のように歌われています。

Oops, there goes the opposition – KERPLOP!

"opposition"は、打ち負かそうと(to beat)している相手のことで、この場合は共和党の大統領候補(Republican candidate)のリチャード・ニクソン(Richard Nixon)のことです。

ケネディはニクソンを打ち負かしました(did beat)。

 

Kerplop:物が落下するときの音

"Kerplop"は、珍しい(unusual)言葉です。もうあまり聞かない言葉です。

なにかが落ちたときに出す音のことで、代わりに現在使われている言葉がなになのか、ちょっと分かりません。

20世紀中頃では、割りと使われていた言葉なのです。

 

barely:かろうじて、やっと

ケネディは、おそらくこの歌のためではないでしょうが、大統領選に勝利しました。

実際のところ、かろうじて(barely)勝ったのです。

 

to defeat:破る、負かす

非常な接戦(a very close election)でした。でもケネディはニクソンを1960年の大統領選で破った(defeat)のです。

 

関連サイト:High Hopes(Frank Sinatra song) Wikipedia

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