ESL Podcast English Café 579-2:質問コーナー, on purpose, deliberately, intentionally; moderately, sparingly; understatement of the century
「ESL Podcast English Café 579」の2つ目の話題の「質問コーナー」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。
English Café 579-1:マイノリティ・リポートもブレードランナーもトータル・リコールも創り出したのは彼, フィリップ・K・ディック, Philip K. Dick
今回の上記の写真は、内容にまったく関係ありません。質問コーナーはいつも写真選びが難しいんですよねー。内容に合った写真が見つけられないというか、思いつかなかったので、もうねこさんの写真でいいや!ということになりました。おばか系が好きです。
Huluで、スタートレック(2009)を見ていたんですが、どうもヤング・スポックに見覚えが…。どうしても思い出せなくて後で調べたら、なんとHEROESのサイラー(ザカリー・クイント)でした!なるー。
目次
on purpose, deliberately, intentionally
最初のご質問はウクライナ(Ukraine)のアレックスさん(Alex)からで、"on purpose", "deliberately", "intentionally"という3つの言葉の意味を知りたいそうです。
この3つの言葉は、非常に関連性が高い言葉です。
on purpose:故意に、わざと、意思をもって
"on purpose"とは、計画してやるという意味です。
intend:意図する、もくろむ、~するつもりである
意図的に(intended)行ったのです。
この言葉は、通常、誰かが行った悪いことについて話すときに使います。
例えば、誰かがあなたのことを殴って(hit)、次のように言ったとします。
Oh, I'm sorry.
ごめんね
That was an accident.
偶然なんだ
I didn't mean to do that.
殴るつもりはなかったんだよ
That wasn't my intention.
わざとじゃないからね。
殴った相手が上記のように言ったとしても、あなたは次のように思うかもしれません。
No, you did that on purpose.
いやいやいや、わざとやったでしょ。
You wanted to do that.
殴りたかったんだよね。
consequence:結果、なりゆき
ということで、"on purpose"というのは、普通は良くない結果(negative consequence)を引き起こした行動を言い表す際に使われます。
deliberately ①:故意に
"deliberately" も "on purpose" と同じような意味を持ちます。
計画したり意図したりして、なにかを行うという意味です。
良いことにも悪いことにも使えます。
deliberately ②:慎重に、ゆっくりと
"deliberately"には他の意味もあります。
ゆっくりと(slowly)、慎重に(carefully)という意味です。
意図的に(on purpose)なにかを行うのではなく、正確に(correctly)行うために、ゆっくりとたいへん慎重に、じっくり計画して(planned)なにかを行うという意味です。
intentionally:故意に、意図的に
"intentionally"も、"deliberately" や "on purpose" と同じような意味を持ち、それは計画したり意図を持って行うという意味です。
"intentionally"は "deliberately"のように、良い影響(positive impact)があった場合でも、悪い影響(negative impact)がもたらされた場合にでも使えます。
ですがおそらく、多くの場合は悪い結果(negative consequence)がもたらされた場合に使われているようです。
He intentionally hit me.
彼は私をわざとなぐった。
accidentally:偶然に、ふと、事故で
"intentionally"と"on purpose"の反対の言葉は、"accidentally"です。
つまり、故意ではないという意味です。
やりたくはなかったけれど、誤って(by mistake)起きてしまったことなのです。
moderate, moderately, sparingly
次のご質問は、イギリス(United Kingdom)のジュネーッシュさん(Jnanesh)からで、"moderate"もしくくは"moderately"、そして"sparingly"の意味が知りたいそうです。
"moderately"には、2、3の異なる意味があります。
moderately ①:適度に、程よく、控えめに
"moderately"の最初の意味は、極端なやり方(extreme way)ではやらない、中ぐらいの程度(medium of degree)でやる、というものです。
moderate:節度のある、穏健な
"moderate"は、中ぐらいの状態である、という意味です。
moderates :(政治)穏健派、中道
政治上では、右だ左だ(the left or the right)と言ったりします。
これはリベラル派か保守派か(liberal or conservative)という意味です。
そして、この両派の中間に位置する人達のことを、穏健派(moderates)と呼びます。
moderate ②:高価ではない、手頃な値段の
"moderate"には、非常に高価というわけでもなく、安いというわけでもないという意味があります。
sparingly:控えめに、節約して、かろうじて
"sparingly"は、あまり多くではない(not very much)という意味です。
あまり頻繁(frequently)には使われていないのです。
My boss gives me praise but he does it very sparingly.
ボスは褒めてくれるけど、すごくたまにかな。
ボスはあまり頻繁には褒めてくれないのです。
Use salt sparingly:塩を少々
お料理のレシピに、"Use salt sparingly"と書いてあることがあります。
Use salt sparingly.
塩を少々入れてください。
liberally:気前よく、寛大に、大量に
"sparingly"の反対の言葉は、"liberally"です。
注意していただきたいのは、ここでの"liberally"の使い方は、政治的な用語ではないということです。
保守的な(conservatively)ことに対する自由さ(liberally)の意味で、ここでは使っていません。
"conservatively"は状況によっては、"sparingly"の代わりに使えますが、でも大統領選での投票先とは関係ありません。
conservatively:伝統的な、保守的な、地味な、控えめな
understatement of the century
最後のご質問は、インドのパヴィスラさん(Pavithra)からで、"understatement of the century"というフレーズの意味が知りたいそうです。
understatement:控えめに言うこと、控えめな表現
"understatement"とは、事実や状況が実際よりも、重要さが欠けているように、あるいは影響が小さいように言うことです。
例えば、サッカーの試合が10対0だったとしましょう。
次のように言うと、それは控えめな表現(understatement)になります。
Well the team that lost, lost by only a little bit.
んー、うちのチームは負けちゃったけど、僅差で負けたね。
もちろん、僅差なんかじゃなりませんよね。
10点(10 goals)も取られてるんですから。
overstatement:誇張していうこと、誇張、大げさな言葉
控えめな表現(understatement)の反対は、誇張した表現(overstatement)です。
実際より、重要度がより高いように言うことです。
例えば私が以下のように言ったとしましょう。
Harrison Ford was the greatest actor of the twentieth century.
ハリソン・フォードは、20世紀の最も優れた俳優でした。
これは、たぶん誇張した表現(overstatement)になるでしょう。
彼はいい俳優ですけど、でもたぶん20世紀の最も優れた俳優ではないんじゃないでしょうか。
※Dr. McQuillanは、ブラピに甘く、ハリソン・フォードには厳しいですね。これはたぶん、スタートレック派とスターウォーズ派の隠れた戦いの一環じゃないでしょうか。maybe。私は異世界派なのでノーコメントです。
century:1世紀、100年
"understatement of the century" の中の "century" は、1世紀、100年という意味です。
1900年から1999年が、20世紀です。
the understatement of the century
さて、今まで説明してきたことを一緒にしてみましょう(put together)。
"understatement of the century"とは、ものすごく控えめに言う、という意味です。
※「今世紀ナンバーワンの控えめさ」といったかんじでしょうか。
Bill Gates has enough money to buy a new house here in Los Angeles.
ビル・ゲイツはここロサンゼルスに、新しい家を買うのに十分なお金を持っている。
上記の言い方は、たぶん控えめな表現(understatement)ということになるでしょう。
if not~:~でないとしても
上記のビル・ゲイツの話は、今世紀ナンバーワンの控えめさ(understatement of the century)と言ってもいいんじゃないでしょうか。
1000軒ではないとしても(if not)、100軒の家を買えるお金をビル・ゲイツは持っていますからね。
English Café 579-1:マイノリティ・リポートもブレードランナーもトータル・リコールも創り出したのは彼, フィリップ・K・ディック, Philip K. Dick
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