ESL Podcast English Café 585-2:質問コーナー to be understaffed, to be stretched thin, to be on the brink of; Don’t mention it, You’re welcome, My pleasure; bee’s knees
2017/01/02
「ESL Podcast English Café 585」の2つ目の話題の「質問コーナー」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。
ESL Podcast English Café 585-1:ティファニーで朝食を!トルーマン・カポーティ, Truman Capote
風邪が喉と肺にきて、息をするのが辛い…。みかんを食べて治そうとしてますが美味しいけど効果はいまひとつ(薬も飲んでますけど)。加湿器の側にはりついて週末を過ごしております。皆様もお気をつけください。
目次
to be understaffed, to be stretched thin, to be on the brink of
最初のご質問はウクライナ(Ukraine)のアレックスさん(Alex)からです。
アレックスさんは3つの言い回し"to be understaffed", "to be stretched thin", "to be on the brink of"について知りたいそうです。
to be understaffed:人員不足・人手不足の状態
"to be understaffed"とは、「仕事をするのに十分な人数の人がいない」という意味です。
staff:(組織の仕事をする)職員、スタッフ
"staff"は、会社で働く人のことをいいます。
レストランであれば、ウエイターやウエイトレスさんやコックさん(the cooks)なども"staff"に含まれます。
staff は単数形でつかう
注意していただきたいのは、この"staff"を単数形(singular)で使っている点です。
異なるグループの人達のことを言うのでなければ、"staffs"とは言いません。
ある会社1社で働いている人達が、その会社の"staff"です。
※例えば、A社の社員とB社の社員が同じ場所にいる場合に、全員を指す場合は"staffs"というのだと思います。1社だけなら"staff"。
to be stretched thin:同時にやらなくては行けないことがたくさんある
"to be stretched thin"とは、「同じ時期にやらなくてはいけないことがあまりにもありすぎ、そのため、それぞれの事を終えるのに必要な時間が十分にない」という意味です。
stretch:引き伸ばす、引っ張る
thin:薄い
Well, I’m really stretched thin right now.
そうね、今すぐやらなきゃいけないことが本当に多すぎるわ。
上記の文は、「多くの異なるプロジェクトを抱えているので、いつものレベルの仕事のクオリティが保てない」と言っているのです。
会社や社内グループが"to be stretched thin"だと言えば、それはあまりにも多くのことを同時にやろうとしている状態なのです。
会社が人員不足(understaffed)であれば、多すぎる仕事を同時にやろうとしている状態(to be stretched thin)におそらくなるでしょう。
そういう意味で、前述の"to be understaffed"と"to be stretched thin"は関係がありますね。
人手が足りない(to be understaffed)ので、多すぎる仕事を同時にやろうとするけれど、それぞれの仕事に必要な時間が取れない(to be stretched thin)状態になるのです。
to be on the brink of ~:~寸前、~が間近
"to be on the brink of"とは、「なにかが起こる寸前である」という意味です。
たいていは「悪いことが起こる寸前である」ことを言います。
brink:(名)(絶壁・がけなどの)縁、川岸;間際、瀬戸際
on the brink of bankruptcy:破産寸前
例えば、"on the brink of bankruptcy"という使い方をします。
"bankruptcy"とは、「破産、倒産」のことで、支払いにあてる十分なお金がないことです。
on the brink of war:戦争が間近、開戦間近
2つの国が "on the brink of war" 状態だということもできます。
2ヶ国が互いに戦争を始めるのに近い(close)状態にあるという意味です。
まだ戦争を始めるまではいっていませんが、非常に間近に迫っているのです。
on the brink of disaster:大惨事寸前
”disaster”とは「災害、大惨事」という意味です。
ですので "on the brink of disaster"とは、「大惨事寸前」という意味になります。
もしある会社が人員不足(to be understaffed)だと、その会社の社員は多すぎる仕事を同時にこなそうとする(to be stretched thin)ため、やるはずのことができず倒産寸前(on the brink of bankruptcy)になったり、大惨事寸前("on the brink of disaster)になったりするかもしれませんね。
Don’t mention it, You’re welcome, My pleasure
次のご質問は、フランスのシルビー(Silvie)さんからで、誰かがお礼を言ってくれた場合にお返しで言う3つフレーズ "Don’t mention it", "You’re welcome", "My pleasure"についてです。
You’re welcome.:どういたしまして
この3つの中で、一番よく使われていて最もフォーマルな響きがあるのは、おそらく"You’re welcome"でしょう。
もし誰かがあなたに、何かについてのお礼を言ってきたら、"You’re welcome"とだけ言うことができます。
これはほとんどの場合、使えるフレーズです。
My pleasure.:(仕事上で)どういたしまして、こちらこそ
"My pleasure"にも、いくぶんフォーマルな響きがあります。
そして普通は仕事上や、仕事での人間関係の中でなにかをした場合に使われます。
例えば、あなたがある店に行ったとして、そこの店員さんが色々と手助けをしてくれたとします。
あなたはその店員さんに、ありがとう(Thank you)とお礼を言ったら、店員さんは前述の"You’re welcome"と返事をするかもしれませんが、"My pleasure"というほうがありそうです。
My pleasureは、仕事の顧客に使ってもよい
"My pleasure"を言葉のまま(literally)にとれば、「私に喜びを与えてくれる事でした」という意味になり、「楽しませてもらいましたよ」と言っていることになります。
"My pleasure"を、仕事上の顧客に対して使うのも良いことです。
顧客はあなたにお金を払って仕事をしてもらっているので、本当はありがとう(Thank you)という必要はありません。
ですので、そういった人からのお礼には 「あなたは私に仕事のお礼を言わなくてもいいんですよ。私にとっても今回の仕事はいいことでしたから。」という意味で"My pleasure" と答えるのです。
レストランのウエイターやウエイトレスも、客がありがとう(Thank you)というと"Oh, My pleasure"と答えるでしょう。
こういったビジネスシーンや、顧客やクライアントとの会話の中で、助力やサービスに対するお礼を言われたときに"My pleasure"と答えます。
Don’t mention it.:(くだけた表現)どういたしまして、お礼はいいよ
"Don’t mention it"は、今回の3つのフレーズの中では、最もフォーマルではない、くだけた言い方です。
"Don’t mention it"は、一般的に"My pleasure"と同じような状況では使えません。
"My pleasure"は、既に述べた通り、会社で働くひとと顧客やクライアントとの間で使われるフレーズです。
"Don’t mention it"は、友人や家族に使われるフレーズです。
ちょっと助けてあげた見知らぬ人から、お礼を言われたときにも使えます。
例えば、誰かにお店まで車に乗せていってほしいと頼まれたので、連れて行ってあげたとしましょう。
相手はありがとう(Thank you)とお礼を言ってくれました。
こういう場合に"Don’t mention it"と返事をします。
No problem, It was no problem:大丈夫だよ、問題ないよ
これと同じような状況で使える、他によく使われるお礼への返答のフレーズとしては、"No problem", "It was no problem"というのがあります。
ですが私でしたら、職場で同レベルの職位についている人でない限り(unless)、上司に対して使うことはおそらくないでしょう。
仕事上の会話の中でも使わないでしょう。
皆さんもご存知のように、お礼をいうちゃんとした理由もないのに、礼儀正しく(polite)、親切で(nice)あるために、お礼を言うときもあります。
また、するべきことをした場合や、お金を払った場合に、お礼を言われることもあります。
そういった場合に"No problem", "It was no problem"は、お礼への返答としては使いません。
実際に相手を助けてあげた場合に、相手がお礼を言ってきたときに使います。
bee’s knees
最後のご質問は、フランスのクリストファー(Christophe)さんからで、"I think he’s the bee’s knees."という言い回しに関するものです。
とても面白い表現ですが、もうあまりみなさんが頻繁に耳にすることもない表現です。
古い書籍の中で見ることがあるかもしれませんね。
bee:蜂、みつばち
"bee"は、「蜂、みつばち」のことで、小さな昆虫(insect)で空中を飛び、人間を針で刺すこと(stinging)で傷つけることがあります。
色は、大抵は黄色と黒です。
knees:足のひざ
"knees"は、脚の上部が下部とつながっている部分で、折り曲げられる(bend)「ひざ」のことです。
腕にある似たような部分のことは、"elbows"といい、「ひじ」を意味します。
※ひじもひざも2つあるので複数形となります。
bee’s knees:最高の物や人、うってつけの物や人
さて、ここまで"bee"と"knees"についてご説明してきましたが、"bee’s knees"というフレーズは、「みつばち」や「ひざ」にまったく関係ない言葉なんです。
非常に古いフレーズで、1920年代のアメリカでよく使われるようになりました。
意味は「最良のもの」「完全に最上のもの」です。
この表現がどこから来たのかについては、異なる説(theory)がいくつかありますが、意味ははっきりしています。
I think he’s the bee’s knees.
彼がうってつけだと思うね。
上記の文の意味は、「彼が最良だ」です。
彼は、なにかが素晴らしく上手にできるか(greatest at)、それか本当に素晴らしい人なんでしょうね。
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