ESL Podcast English Café(Cultural English)589-1:老いたギャンブラーは語る!カントリーミュージシャン ケニー・ロジャース(Kenny Rogers)
2017/07/22
「ESL Podcast English Café(Cultural English)589」の1つ目の話題のアメリカのカントリーミュージックシンガーの「ケニー・ロジャース:Kenny Rogers」の要約です。同じ回と前回の記事は以下のリンクからどうぞ。
今回から今までより更に要約した内容にすることにしました。1年以上、日本語訳をしてきましたが、ある程度英語が読めるようになったので、この辺でやり方を変えて空いた時間で単語を覚えたり、やりっぱなしだったESL Podcastの復習をしたり、ごろごろしたり!に当てたいと思います。ブログ書く回数も増える?かも?
ところで、そのうち記事として書きたいと思いますが、英語の日本語訳はまったく流行らない時代遅れで辛気臭いやり方ですが、続けるとすごく力がつくように思います。ゆらぎのない底力的ななにかがゲットできます。英語界でポケモン!
追記:あんまり短くならなかった…。2/3くらい。むずかし。
Kenny Rogers
今日はカントリーミュージシャンのケニー・ロジャースについてお話しましょう。
カントリーミュージック(country music)は、アメリカの南部で人気のあり、アイルランドなどの伝統的な音楽であるフォークミュージックの一種でもあります。
ギターやキーボードなどが演奏に使われますが、バイオリンも使われ、このバイオリンはフィドル(fiddle)と呼ばれています。
カントリーミュージックは、田舎での暮らしがテーマとなることが多く、曲中で物語が語られます。
さて、ロジャースは1938年にテキサス州のたいへん貧しい家庭で生まれました。

Texas
彼は、高校で初めてのバンド"the Scholars"を結成しました。
"scholar"は学者という意味で、高学歴な人や研究者のことを指しますが、大変良い生徒という意味もまたあります。
ロジャースに大きなチャンス(big break)が訪れたのは、1955年のときで、人気テレビ番組「アメリカン・バンドスタンド:American Bandstand」に出演したことでした。
この番組は、観客がダンスをしている間に出演バンドが演奏するというスタイルでした。
1958年には、カールトンレコード(Carlton Records)と契約を交わしました(to sign)。
1960年代には、吟遊詩人のグループ(minstrel groups)と当時呼ばれていた、いくつかのグループに参加していましたが売れず、"Kenny Rogers and the First Edition"というグループになって有名になり始めました。
そして"Just Dropped In", "Ruby Don't Take Your Love to Town", "Reuben James"といった曲をレコーディングしました。
ですが1976年までに、このグループは分裂する(split up)ことになりました。
そして、それぞれが単独のキャリア(solo career)を歩むことになります。
その後、ロジャースはソロで1億2千万枚のレコードを売上げました。
1978年、ロジャースは彼の最も人気のある曲となる「ギャンブラー:The Gambler」を発表します。
この曲は年老いたギャンブラーが、問題を抱えている若い男性に、人生というゲームの中で勝ったり負けたりするその意味を教えるという物語が歌われています。
Kenny Rogers - The Gambler
"The Gambler"
On a warm summer's evening
On a train bound for nowhere
I met up with the gambler
We were both too tired to sleep
So we took turns a-starin'
Out the window at the darkness
The boredom overtook us,
And he began to speak
温かい夏の夕べ、何処か行きの列車でギャンブラーに出会った。
眠るには互いに疲れすぎ、代わる代わる窓の外の暗闇をじっと見ていた。
退屈に襲われ、そして彼は話し始めた。
bound for:~行きの
to take turn:交代で
a-starin':じっと見る(to stare)の詩的な言い回し
boredom:退屈
to overtake:突然に強い感情に襲われる(悲しみや感動など)
この後、ギャンブラーは若者にこう語りかけます。
俺は人の顔を読んで生きてきた(made a life out of reading people’s faces)。
おまえ(Son)が構わないなら(if you don’t mind)言わせてもらうが、お前は運が悪いヤツだな(I can see you’re out of aces)
そのウィスキーをよこせば、助言をしてやろう。
そして歌は次のように続きます。
be out of aces:運が悪い、問題を抱えている
So I handed him my bottle
And he drank down my last swallow
Then he bummed a cigarette
And asked me for a light
And the night got deathly quiet
And his faced lost all expression
He said, “If you're gonna play the game, boy
You gotta learn to play it right
なので、ギャンブラーにウィスキーを渡した。
ヤツは最後のひとくちを飲み干し、煙草をねだってきた。それから火も。
夜は死んだように静かになり、ギャンブラーの顔から表情が消えた(真剣な顔になった)。
そして彼はこういった。
ゲームをするつもりなら、正しいやり方を知らなくてはならないと。
to drank down:飲み干す
swallow:ひと飲み、ひと飲みの量
to bum:たかる、ねだる
gonna:~するつもり、"going to"の短縮、
gotta: ~しなくてはいけない、"have to" or "have got to"の短縮
You've got to know when to hold 'em
Know when to fold 'em
Know when to walk away
And know when to run
You never count your money
When you're sitting at the table
There'll be time enough for counting
When the dealing's done
いつカードをホールドするのか、いつゲームから降りるのか、いつゲームをやめるのか、いつ急いで立ち去らねばならないのかを(when to run)、お前は知らなくてはならない。
ゲームでテーブルに向かうときは、絶対に金を数えるな。
ゲームが終わった後、金を数える時間は十分にある。
You've got to:You have got to 、~しなければならない
to hold 'em:to hold them、カード(them)を手持ちの札にしたままにする
to fold 'em:to fold them、ゲームから降りる
to fold:折りたたむ、収める、組む
to walk away:立ち去る、止める
to deal:ゲームでカードを配る
この曲は発表された1970年代後期に大ヒットし、1980年にはロジャース本人をギャンブラー役に迎えて、テレビ向け映画が製作されました。
このテレビ向け映画はたいへん人気となったため、他に4本の映画が作られました。
Kenny Rogers - The Gambler (1978)
ロジャースは最近、カントリーミュージックの殿堂(Country Music Hall of Fame)入りしました(be inducted)。
ケニー・ロジャーズが20世紀後期におけるカントリーミュージックの第一人者のひとりと言えるでしょう。
関連サイト:Wikipedia ケニー・ロジャーズ, Kenny Rogers
GLOSSARY
country music:カントリーミュージック、アメリカ南部の音楽、ギターやバイオリン(fiddle)、キーボードなどによって演奏され、歌詞にはストーリーがあることで知られている(known for)
to sign:署名する、契約して雇う;会社がミュージシャンやバンドの音楽をレコーディングするために雇うこと;組織がスポーツ選手を自分たちのチームに所属させるために雇うこと
minstrel:吟遊詩人;ギターのような弦楽器(a stringed instrument)を奏でながら歌ったり詩を朗読したりする音楽家
solo:ソロ、単独の、独奏の
gambler:ギャンブラー、博打打ち
bound for~:~行き;ある方向へ旅行中、ある場所へ向かっている
boredom:退屈、倦怠;倦怠(tiredness)
to overtake (one):(災難や感情などが突然)襲いかかる、不意をつく;追いつく、追い越す;例:古い家に入って突然恐れを感じる時などに使う
ace: (トランプなどの)エース、1;最高のもの
to bum (something) off (someone):(人から物などを)たかる・ねだる;bum:浮浪者、怠け者、お尻
to fold:ゲームを降りる;折る、折りたたむ;腕を組む;事業が失敗する
to induct:就任させる、入会させる、入隊する
前のブログのESL記事一覧
おすすめ記事
-
1
-
2016年の私の英語っぷり!第二言語を学ぶのがどういうことなのか分かってきた気がする
さて、もう2016年の最後の日となってしまいました。 2016年の間に、3年目に ...
-
2
-
勉強嫌いが英語を続ける方法①:たくさんのつながりを持つ!飽きっぽい私が英語学習を続けられている理由はたぶんコレ
ひょんなことから英語を勉強しはじめて、この秋で3年目突入。 世の中が、TOEIC ...
-
3
-
勉強嫌いが英語を続ける方法 ②:英語と関係のない、より個人的な、幅広い「つながり」を持つ
前回は、私がひょんなことから英語の勉強を始め、「なぜ自分は英語学習 ...