ESL Podcast English Café(Cultural English)590-1:宗教の自由を求めドイツから来て冷凍庫で一世を風靡!アマナ植民地(The Amana Colonies)
2017/01/21

Amana, Iowa
「ESL Podcast English Café(Cultural English)590」の1つ目の話題の「アマナ植民地:The Amana Colonies」の要約です。同じ回と前回のレッスンは以下のリンクからどうぞ。
ESL Podcast English Café(Cultural English)589-1:老いたギャンブラーは語る!カントリーミュージシャン ケニー・ロジャース(Kenny Rogers)
目次
- The Amana Colonies
- Amana:真実の
- colony:植民地、移民団
- piety:敬虔、信心、信心深さ
- to be persecuted:迫害される
- to refuse:拒絶する、断る、辞退する
- village:村
- communal:共有の、共同の
- theocracy:神権政治
- self-sufficient:自給自足
- the Great Depression:大恐慌
- economy:経済、節約
- property:財産
- secular:俗世の、世俗の、非宗教的な
- sermon:教会でのお説教
- to stem:流れをくいとめる、流れをせき止める
- refrigeration:冷凍、冷却
- national historic landmark:アメリカ合衆国国定歴史建造物
The Amana Colonies
Amana:真実の
今回は、アマナ植民地についてです。
アマナとは現代ヘブライ語(Hebrew)から来ている単語で、意味は「真実の:true」です。
アマナはまた、聖書でも触れられているレバノン(Lebanon)の山脈(range of mountains)の名前でもあります。
colony:植民地、移民団
植民地(colony)とは、あるひとつの国からきた人達のグループ、あるいは民族性(ethnicity)が同じグループ、似たような背景を持つ人達のグループが他の国や他の街へ行って生活することを意味します。
ある国が他の国の国土を接収し(take over)植民地をつくることもあります。
アマナ植民地はシカゴの西にあり、小さな街が7つありました。
シカゴは、ミシガン湖(Lake Michigan)の南側(bottom)に隣接しており、アメリカの北部中央地域にあります。
piety:敬虔、信心、信心深さ
アマナ植民地を始めた人達は、ドイツ敬虔派(German Pietists)で、ドイツから来た(originated from)ひとたちでした。
ドイツ敬虔派の信仰は、当時ドイツでは主要なキリスト教の一派であったルター派(Lutherans)と多くの部分で同じでしたが、より個人的な信仰心(piety)を重要視していました。
厳しい規則の元で、聖書の教え(Christian teaching)にそった生活をすることが必要だと、敬虔派の人達は考えていました。
to be persecuted:迫害される
敬虔派は、ドイツでは政府とルター派に迫害(persecute)されていました。
to refuse:拒絶する、断る、辞退する
戦争に行くことを望まず、子供たちを公立や国立学校に行かせることを拒否したからです(refuse)。
そこで敬虔派は、宗教の自由を求めて、アメリカへ行くことにしました。
1842年に、敬虔派はドイツを去り、NYの北300マイルにあるバッファロー(Buffalo)に定住し、2年後に1300kmも離れたアイオワ州(Iowa)へと移りました。

Amana, Iowa
village:村
アマナ植民地は、小さな村々(villages)でできていました。
communal:共有の、共同の
また、彼らは共同生活(communal living)をしていました。
ですので、アマナ植民地の住民は、個人的な資産や資金を持たず、衣類や食料にお金を払う必要もありませんでした。
theocracy:神権政治
またアマナ植民地は、宗教的なリーダーによって統治されており、一種の神権政治(theocracy)が行われていました。
神権政治(しんけんせいじ, theocracy)国家の政体の1種で、特定宗教を統括する組織と、国家を統治する機構が実体的に同等な場合である。
self-sufficient:自給自足
アマナ植民地は、大きな街から離れた場所にあり、基本的に独立した生活をしていました。
ドイツから人達のほとんどは職人(craftsmen)だったため、調度品(furniture)やその他のものを手で作っており(made by hand)、自給自足(self-sufficient)の生活をしていました。
the Great Depression:大恐慌
アマナでの生活は、1930年代の大恐慌(the Great Depression)までは、平和で成功していました。
economy:経済、節約
この時期は、他の各国と同じようにアメリカでも、経済的(economy)にたいへん厳しい時期で、多くの人が仕事や資産をなくしました。
自給自足(self-sufficient)のアマナ植民地にも、大恐慌の影響は及び、1932年に大きな変化(The Great Change)を余儀なくされました。
まず、植民地のリーダーと宗教上のリーダーを、分けて選ぶことにし、神権政治(theocracy)を終わらせました。
また、外部の人々が植民地に住むことを、受け入れることにしました。
property:財産
そして、個人が財産(property)を持つことを許しました。
そしてアマナ組合(Amana Society)という会社を作り、アマナの人達はそこの従業員(employee)となりました。
この会社の仕事は、もともとは農場で食料を生産するといったものでしたが、後に工場をつくり、家具や衣類やワインを生産しました。
secular:俗世の、世俗の、非宗教的な
宗教的なリーダーが政治的なリーダーを兼ねている時期には、アマナに教会は必要ありませんでした。
ですが宗教的なものから、宗教的ではないもの(secular)を切り離すことを決めたため、教会が必要となったため、新しく教会もつくりました。
アマナ植民地では、当時のアメリカの多くの小さな村々のように、ドイツ語が使われていました。
20世紀中頃までは、ドイツ語はアメリカで一番話されている第二言語でした。
スペイン語がよく使われるようになったのは、1960年代頃になってからです。
sermon:教会でのお説教
私が育ったミネソタ州はアイオワ州の近くだったので、ドイツ語で話すひとがたくさんいました。
ミネソタ州の州都セントポール(St. Paul)などには、たくさんのドイツ語で運営されている教会があり、ドイツ移民(immigrants)が通っていました。
教会での説教(sermon)もドイツ語で行われていました。
to stem:流れをくいとめる、流れをせき止める
ですが、植民地の人口はどんどん減少していき(decrease)、大きな改革も人口減を止めることは(to stem)できませんでした。
refrigeration:冷凍、冷却
30年代、40年代には、アマナで設立した会社が冷凍関連(refrigeration)の仕事で大成功を収めましたが、アマナの名前をつけたまま会社を売却しました。
その会社は、60年代から80年代にかけて、冷凍設備(refrigeration equipment)や料理用オーブン(oven)の製造販売で最も名のしれた会社となりましたが、もはやアマナ植民地とは関係のない会社になっていました。
アマナ植民地は、現在では農業と観光が中心の街になっています。
national historic landmark:アメリカ合衆国国定歴史建造物
アイオワに観光に海外からくるひとはあまりいませんが、アマナ植民地に残っている建物はアメリカ合衆国国定歴史建造物(national historic landmark)に指定されています。
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