呪術廻戦(Jujutsu Kaisen) 漫画で英語

【英語で読む呪術廻戦・第1巻】五条先生の言い訳から読む"then"の意味。「そのとき」という時刻やタイミングというより状況そのものを受けた「それなら」を表すことも多い

 

呪術廻戦の英語版コミック第一巻の一番最初のお話です。

そして、前回ブログ記事の続き。

 

とある仙台の高校の百葉箱(温度計などが収められた気象観測施設)に、両面宿儺の指を受け取りに来た伏黒さん。

日本語版では「こんなとこに危険なものを保管して、馬鹿じゃないの?」的な発言をしていましたが、英語版では単なる状況説明な言い方で「こんな場所に誰かが危険物を置いてあるって、あんたが言ってたんだよな」みたいなことを言っていたわけですが…。

今回のブログ記事テーマの"then"は、その伏黒さんの発言に対して電話相手である五條先生のセリフからです。

ちょっと今回はこの部分のセリフだけ抜き出して転載させてもらいました。

私が勘違いして読み間違えていたので…

 

伏黒:You're telling me someone's keeping a special-grade cursed object in a place like this?

 

五条先生?:HA HA!  Recovering it should be no problem then.

 

 

実は最初に読んだときに、この部分の意味がよく取れなかったんですよね。

いまなぜ意味が取れなかったのか分かります。

 

誤解1:百葉箱を取引の場所だと私が勘違いしていた。

誰かが両面宿儺の指の保管場所として百葉箱を利用していて、伏黒君はそれを回収に行っただけ。

※両面宿儺とは:『呪術廻戦』の登場人物。最凶最悪の「呪いの王」。千年以上前の呪詛師であり、その遺骸の20本の指は呪物と化している。

しょっぱなに説明もなく出てきた場所だったので、誰かとの取引の場所として百葉箱を使っているのかと勘違いしてました。

まさか、超危険な指をそんなとこに保管しているとは思わなかったもので…

 

 

で、この誤解1が次なる誤解2を生み出します。

誤解2:伏黒君は日本語版と違い、嫌味を言ってない

日本語版ほどはっきりとではないけれど、たぶん嫌味を言っている。

ちなみに日本語版でははっきりと「こんなとこに保管するとか馬鹿すぎるでしょ」と「馬鹿だ」と伏黒君は言っています。

英語版では↓この部分ですね。赤い部分がたぶん嫌味?+念押し?確認?なセリフかなと思います。

伏黒:You're telling me someone's keeping a special-grade cursed object in a place like this?

意訳)あんた、こんなとこに特級呪物を誰かが保管してるとか、俺にずっと言ってたわけ?

(こんなとこに保管とかありえないわー、まじ?頭おかしー)

 

私は本来なら、"'re telling me"で「あんたが俺に言ってたんだよな?だろ?」という念押しと疑惑の感情に加えて、強調と躍動感を、

"like this?"で「こんなとこで」という蔑みと疑惑の感情を感じるべきだったのでしょう。

馬鹿だとは言ってないので、日本語版よりマイルドですね。

 

 

さて、ここからが今日の本題です。

ここまでの誤解1,2のせいで、次の五条先生?のセリフのthenの意味がよく分かりませんでした。

五条先生?:HA HA!  Recovering it should be no problem then.

意訳)(百葉箱の中に置かれているような状況なので)それなら回収も楽ちんだろ?

(伏黒君が言うとおり、こんなとこに保管するなんて馬鹿だよねー。でもさ、そのおかげで回収するの楽でしょ?)

 

最初に読んだときは、百葉箱を取引場所だと思っていたので、その次にくる伏黒君の嫌味を単なる状況説明と読み違えてしまい、

さらに、その伏黒君の嫌味や疑惑や呆れなんかを受けた言葉である五条先生の"then"の意味が分からず、「なんでここにthen?」と思って全体の意味が取れなくなっていたのでした。

 

"then"は「そのとき」とか「それから」という「時を表す」意味、「状況が変化する様を表す」意味で使われることも多いですが、既出の状況などを受けて「それなら」「だったら」という意味で使われることも多いです。

「そのとき」とか「それから」という意味も、ある状況を指しているとも言えます。

 

"then"とは…

「そのとき」→ある時間帯、ある瞬間を指す

「それから」→状況が変化する様を指す

「それなら」→既出の状況を指す

 

 

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