ESL Podcast English Café 577-2:戦場の過酷さが生み出したブラック・コメディ!M*A*S*H
2016/10/22
「ESL Podcast English Café 577」の2つ目の話題のアメリカの人気テレビドラマ「M*A*S*H」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。
ESL Podcast English Café 577-1:メキシコ政府もアメリカ政府も説得しちゃう外交官でテキサスの父!スティーブン・オースティン, Stephen F. Austin
ちょっと動画を色々見たんですが、けっこうブラックコメディ。現地にいた方の情報によると、やってる悪ふざけとかドラマのままだったんだそうです。そして主役の俳優さんはこのドラマの脚本を書いたり監督もなさったりしていて、多才な方だなぁという印象。このM*A*S*Hでエミー賞を3部門(演技と脚本と監督)受賞。3部門受賞した初めての方なんだそうです。ただ彼が脚本を書くようになってからコメディ要素が少なくなったらしいです。
目次
- M*A*S*H
- Korean War:朝鮮戦争
- acronym:アクロニム、頭字語、文字の最初の文字を連ねてつくった言葉
- mobile:移動できる、動かしやすい
- armed forces:陸海空軍からなる軍隊、軍事力
- surgical:外科の、外科医の、外科手術の
- comedy:コメディ、喜劇
- combine:結合する、連合する、兼ね備える
- based on:基いて、踏まえて、の上で
- memorable:記憶すべき、忘れられない
- to recognize:認める、認知する、承認する
- well-liked:(形)好感を持たれた、好かれて、人気があって
- wounded:傷ついた、負傷した
- let’s make it~:~をやりましょう、~にしましょう
- final episode:最終回
- syndication:番組販売、シンジケーション、放映の終わった番組が販売され他の局などで何度も放映されること
M*A*S*H
2つ目のお話は、20世紀後期に人気のあったテレビ番組 M*A*S*H についてです。
Korean War:朝鮮戦争
M*A*S*Hは、朝鮮戦争(Korean War)での陸軍移動外科病院(mobile army surgical hospital)についてのお話です。
戦争のお話なのに、コメディなんです。
朝鮮戦争(1950年6月25日 - 1953年7月27日休戦)は、1948年に成立したばかりの朝鮮民族の分断国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で、朝鮮半島の主権を巡り北朝鮮が、国境線と化していた38度線を越えて侵攻したことによって勃発した国際紛争
acronym:アクロニム、頭字語、文字の最初の文字を連ねてつくった言葉
このドラマのタイトルM*A*S*Hは、頭字語(acronym)です。
頭字語(acronym)とは、各単語の最初の文字をとって作る言葉のことです。
M*A*S*Hは、陸軍移動外科病院(Mobile Army Surgical Hospital)の頭字語です。
mobile:移動できる、動かしやすい
M*A*S*H の"M"は、"mobile"から来ています。
"mobile"は、ある場所から他の場所へ動かす(move)ことができるという意味です。
armed forces:陸海空軍からなる軍隊、軍事力
"A"の"Army"は、軍隊(armed forces)の一部のことで、陸軍のことです。
surgical:外科の、外科医の、外科手術の
"S"の"surgical"は、外科手術(medical operation, procedure)をすることを指します。
外科手術では、普通は鋭利な器具(instrument)を使い体を切開(cutting)します。
最近の手術では、時には体を切開しますが、それよりは体内に医療器具などを実際に挿入しているようです。
"H"は、病院を意味する"Hospital"から来ています。
comedy:コメディ、喜劇
このドラマ(a show)は、おおよそ(roughly)1950年から1953年にかけて起こった(took place)朝鮮戦争時におけるアメリカ陸軍の医師と看護師たちのお話です。
戦時中のお話ですが、コメディ(comedy)です。
M*A*S*H 1972 - 1983 Opening and Closing Theme
combine:結合する、連合する、兼ね備える
見るとおかしくて笑ってしまうのですが、典型的(typical)なコメディではありません。
そこはやはり(after all)戦時中のお話だからです。
悲しいシーンもあり、そういった部分が面白いシーンと混じり合って(mixed in)、結びついて(combined with)いるのです。
based on:基いて、踏まえて、の上で
M*A*S*Hは、1970年にアメリカの有名な映画監督ロバート・アルトマン(Robert Altman)が撮ったヒット映画を基に(based on)作られています。
そして、その映画自体は1968年に出版されたリチャード・フッカー(Richard Hornberger)の本が基になっています(based on)。
フッカーの小説には、彼が朝鮮戦争時に陸軍病院で経験したことが書かれていてます。
テレビ番組の中で起こる多くの事は、実際に彼が体験したものなのです。
memorable:記憶すべき、忘れられない
ドラマに出てくる第4077陸軍移動外科病院には、何人かのたいへん忘れがたい(memorable)キャラクターが出てきます。
アラン・アルダ(Alan Alda)が演じたホークアイ・ピース大尉(Captain Benjamin “Hawkeye” Pierce)。
ホークアイ(Hawkeye)というのは彼のニックネームです。
彼はドラマが始まった1972年から最後のシーズン1983年まで出演した、数少ない俳優のひとりです。
to recognize:認める、認知する、承認する
ロレッタ・スウィット(Loretta Swift)が演じたマーガレット・"ホット・リップス"・ホリハン(Margaret “Hot Lips” Houlihan)。
ロレッタ・スウィットを、ここロサンゼルスのイタリアンレストランで、実際に見かけたことがあります。むこうは私に気が付きませんでしたけどね(never recognize)。
※Dr. McQuillanは、ブラッド・ピット似のファッションリーダーで現地では超有名人であるという設定からくるジョークです。maybe。
well-liked:(形)好感を持たれた、好かれて、人気があって
M*A*S*Hは当時、最も有名で人気のあった(well-liked)テレビドラマ(television shows)のひとつです。
なので、たくさんの賞を受賞しました。
アラン・アルダは、ゴールデングローブ賞(Golden Globe Awards)を6回受賞しました。
他の出演者たちも賞を受賞しました。
パトリック・スウェイジ(Patrick Swayze)やローレンス・フィッシュバーン(Laurence Fishburne)やリタ・ウィルソン(Rita Wilson)といった著名な俳優陣も、短い間ですがこのドラマに出演しています。
※音声では8回(eight)となっていますが、Wikipediaによると6回のようです。
※スウェイジは映画「ゴースト/ニューヨークの幻」で主役を演じた俳優、フィッシュバーンは映画マトリックスのモーデカイ役、リタ・ウィルソンはトム・ハンクスの妻
wounded:傷ついた、負傷した
このドラマの中で最も有名なシーンは、負傷し(be wounded)、怪我をした(be injured)男たちがヘリコプターで病院に運ばれてくる場面です。
何人かは生き延び、何人かは亡くなります。
このドラマはコメディと共に悲しみ(sadness)も持ち合わせていました。
参考サイト:injure / wound / hurt / damage の意味と用法
let’s make it~:~をやりましょう、~にしましょう
M*A*S*Hは20世紀後期に人気のあった(well-liked)2つのドラマのうちのひとつです。
もうひとつの人気ドラマは、となりのサインフェルド(Seinfeld)です。
フレンズ(friends)もその中に入りますね(fall in that category)。
人気のあるドラマが3つあったということにしましょう(let’s make it three well-liked shows.)。
Funniest Seinfeld Moments Part 1
THE BEST OF FRIENDS - SEASON 1
final episode:最終回
M*A*S*Hの最終回(final episode)は、1億2千100万人(121 million)を超える人が視聴しました。
最終回は通常の30分ではなく、2時間半に及びました。
これはアメリカ史上、最も視聴された最終回です。
※この最終回の脚本を書いたのが主役のホークアイ・ピース大尉を演じたアラン・アルダ(Alan Alda)なんだそうです。多才ですね!
私のように1970年代に育った人間でなくても、もしこの40年に(in the last 40 years)アメリカで育ったひとなら、おそらくM*A*S*Hを見たことがあるでしょう。
シンジケーション(syndication)と呼ばれるシステムにより、番組の放映が続けられていたからです。
シンジケーション(syndication)では、番組の製作が終わった後でも視聴できます。
多くのテレビ番組が、もう新しいエピソードを製作しなくなった後でも視聴できるのです。
M*A*S*Hは、今でもアメリカのテレビ放送で見ることができます。
私もM*A*S*Hは全部見ているというのに、まだ昔のエピソードをいくつか見ています。
みなさんもチャンスが有れば翻訳版でもいいので、ぜひご覧になってみてください。
関連サイト:M*A*S*H Wikipedia
ESL Podcast English Café 577-1:メキシコ政府もアメリカ政府も説得しちゃう外交官でテキサスの父!スティーブン・オースティン, Stephen F. Austin
前のブログのESL記事一覧
おすすめ記事
-
1
-
2016年の私の英語っぷり!第二言語を学ぶのがどういうことなのか分かってきた気がする
さて、もう2016年の最後の日となってしまいました。 2016年の間に、3年目に ...
-
2
-
勉強嫌いが英語を続ける方法①:たくさんのつながりを持つ!飽きっぽい私が英語学習を続けられている理由はたぶんコレ
ひょんなことから英語を勉強しはじめて、この秋で3年目突入。 世の中が、TOEIC ...
-
3
-
勉強嫌いが英語を続ける方法 ②:英語と関係のない、より個人的な、幅広い「つながり」を持つ
前回は、私がひょんなことから英語の勉強を始め、「なぜ自分は英語学習 ...