"How am I supposed to ~?"は、状況によって「無理!」になったり「どうやればいいの?」になったり。

cat(Katzenspielzeug)
先日ブログに載せた「ESLPodcast (Daily English) 1294 - Chaperoning a Field Trip」のダイアログの中に、"How am I supposed to~"という表現がありました。
Rupi: I don’t think I’m cut out for*1 this. How am I supposed to chaperone*2 a class of students on a field trip*3?
こういうのに、僕が向いている*1 とは思えないんだよねぇ。クラスの生徒たちを実地見学*3で引率する*2なんて、僕はどーすりゃいいの(自分には無理と言っている)。
be supposed to:~することになっている、~するはずだ
上記の会話の後に、会話相手が「あなたはすごくやる気を見せてたじゃないの。だから付き添いのボランティアにも応募したんでしょ。」と話は続きます。
なので、"How am I supposed to~"には、単に「どういう風にやればいいんだろう?どんな感じでやることになってるんだろう?」といった意味に加えて、もっと否定的な「自分にはできない!無理だ!上手くいくはずがない!」といったニュアンスが加わらないと意味が通らないなぁと思って、訳はそういう感じにしておきました。
で、今年3回目!となるスカイプ英会話のレッスンをとったので、その辺をK先生(20代帰国子女)にお聞きしてみました。
目次
How am I supposed to~①:「~は僕には無理だ」という強い否定
"How am I supposed to~"には、「~なんて自分には無理だ」という否定のニュアンスがあり、しかもとても強い否定になるそうです。
最後に疑問符「?」がついていますが実質的には疑問文ではなく、相手に質問をしておらず、「こんなの無理だよ!」という気持ちを伝えているそうです。
日本語に訳す場合は、「~は無理!」と訳してしまってもいいのではないかとのことでした。
"a class of students"の部分に、生徒の数に圧倒されていることを感じさせる否定的なニュアンスがあるそうです。
そのあたりを考慮して訳し直すと、以下のような感じになるのかもしれません。
How am I supposed to chaperone a class of students on a field trip?
ひとクラスまるごとのたくさんの生徒たちを実地見学会に引率していくなんて、僕には絶対無理だって!
How am I supposed to~②:~はどうやればいいですか?
"How am I supposed to~"には、文字通りの意味もあり「~はどうすることになっていますか?」「~はどうすればいいですか?」「~はどうするべきでしょうか?」という普通に使える疑問文です。
be supposed to:~することになっている、~するはずだ
強い否定と普通の質問文の違いの見分け方
"How am I supposed to~"が、自分には無理だという気持ちを伝えたいのか、それとも単に質問しているだけなのかを見分けるコツは、
・文の強弱:否定の場合は強弱が強く、とくにHowが強く発音される傾向がある
・文の中に否定的なフレーズ(ものすごい人数がいる、とても忙しかった、最近全然話してない)といったものがあると、「そんな状況でどうやってやれと言うんだい?」というニュアンスが出てきて否定の意味になる
・体の動きや顔の表情など
How am I supposed to know that?:そんなこと知るわけないだろ
似たような文で使い勝手がよさそうな "How am I supposed to know that?"
日本語にすると、「それをどうやって私に知れというのよ」→「そんなこと、私が知るわけないじゃない」といった感じでしょうか。
supposed to:(私見)あるべき姿を表す→今はまだ実現していない
ここからは個人的な見解です。
"supposed to"は「~をするはず、~することになっている」という意味です。
私は、「ある事柄に、あるべき理想の姿や予想される姿がある場合に使う」と覚えています。
--------------- ←あるべき位置(supposed to)
--・--・--・-- ←現在の位置
今はまだ会っていないけれど、今日の午後には○○さんに会うことになっている。
今日の午前に△△さんに会う予定だったけれど、会えなかった。
私は一日3時間、英語を勉強することに計画ではなっています。
今の状態から見た理想や予想される状態を表すのが"supposed to"なのかなと思います。
強い否定の意味も、理想と現実の乖離からくる表現だと考えれば分かるような気がします。
まっ、私がそう思っているだけなんですけどね。
でも、割りと理解しやすいかなと思ったので、ちょっと書いておきました。
おすすめ記事
-
1
-
2016年の私の英語っぷり!第二言語を学ぶのがどういうことなのか分かってきた気がする
さて、もう2016年の最後の日となってしまいました。 2016年の間に、3年目に ...
-
2
-
勉強嫌いが英語を続ける方法①:たくさんのつながりを持つ!飽きっぽい私が英語学習を続けられている理由はたぶんコレ
ひょんなことから英語を勉強しはじめて、この秋で3年目突入。 世の中が、TOEIC ...
-
3
-
勉強嫌いが英語を続ける方法 ②:英語と関係のない、より個人的な、幅広い「つながり」を持つ
前回は、私がひょんなことから英語の勉強を始め、「なぜ自分は英語学習 ...