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ESL Podcast English Café(Cultural English)588-2:質問コーナー technically, typically, basically; apology, apologies; to approve, to approve of

tomato

tomato

 

ESL Podcast English Café(Cultural English)588」の2つ目の話題の「質問コーナー」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。

ESL Podcast English Café(Cultural English)588-1:パイロットとして戦争でアメリカを支えた民間女性たち The Women Airforce Service Pilots

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technically, typically, basically

最初のご質問はエイデさん(Ade)からで、最近はアメリカにお住まいですが元はイラク(Iraq)ご出身だそうです。

彼が聞きたいのは、"technically", "typically", "basically"という3つの副詞(adverbs)についてのようです。

この3つの言葉は、アメリカ英語では、たいへんよく使われています。

 

technically ①:厳密には、正確には

"technically"には、2、3の異なる意味があります。

"technically"がよく使われるのは、とても具体的な情報(specific information)について話したい時や、直前に言った内容について更に詳細な定義(a definition)や説明(a explanation)を示し(point out)たい時です。

I live 10 miles from the beach.

Well, technically I live 8.5 miles from the beach.

ビーチから10マイルのところに住んでるんですよ。

そうですね、厳密に言うと8.5マイルですかね。

上記の文の最初の話(first statement)は、一般的な話(general statement)で、おおよその(approximate)ものでした。

でも正確なものではありませんでした(but not exact)。

"technically"は、時として"exact"の意味になるのです。

 

technically ②:専門的に

"technically"は、誰かの誤りを訂正したり(correct)、おそらく他の人には知られていないような事について話そうとするときにも使われることがあります。

例えば、多くの人はトマトを人参やえんどう豆(peas)のような野菜だと言っています。ですが…

But “technically” – according to the rules of biology or the principles that are followed – tomato, a tomato is a fruit because it doesn't fit the definition of a vegetable.

ですが専門的に言えば、生物学の法則や原則によると、トマトは果物なんです。野菜の定義に合いませんから。

 according to:~よれば、~に従って

biology:生物学 principle:原理、原則

トマトは定義に従えば(follows from the definition)、植物になる果実なのです。

"technically"は、誰かにはっきりと説明したり(clarify)、より詳細な返答をする場合に使われます。

特に、規則(rules)や規定(regulations)や、定義(definitions)の小さな差異(distinctions)、正確な定義について話す時に使われます。

 

technically ➂:専門用語では

"technically"はまた、特定の分野や特定の職種で使われている特別な用語(a special vocabulary)について話す時にも使われます。

I referred to a tomato, but technically its biological name is "lycopersicon esculentum".

トマトについて話しましたが、専門用語的に言えばトマトの生物学上の名前(学名)は「リュコペルシコン・エスクレントゥム」です。

※ラテン語だそうです

 

technically ④:技術的に

"technically"は、誰かが何かをするスキル(skill)について言う場合にも使われます。

例えば、誰かが弾いているピアノを聞いているとしましょう。

その場合、次のような感想を述べるかもしれません。

Well, he technically has great skills.

He's a great pianist, but he doesn't have the emotion.

He doesn't have feeling.

んー、彼は技術的には素晴らしい技能を持っているね。

素晴らしいピアニストだよ。でも情緒がないんだな。

感情がこもってないんだ。

 

typically:一般的に、普通は

"typically"とは、一般的に(generally)、あるいは普通に(normally)という意味で、私たちにとって日常的な(routinely)ある状況を予測(expect)する場合に使われる言葉です。

Typically I get up at seven o'clock every morning.

普通、私は毎朝7時に起きます。

上記の文の意味は、ほとんどの朝、でも毎朝ではないけれど、私は朝に7時に起きますという意味です。

普通(typically)は朝7時に起きているのです。

一般的に(generally)、普通に(normally)、そうしているのです。

 

basically:基本的に、一般的に

"basically"は、一般的には(general way)、あるいは基本的には(basic way)という意味です。

ある事柄が事実である(true)、正しい(correct)と言っているけれど、具体的な(specific)ことはなにも言っていないのです。

この意味ですと"basically"は、"technically"の反対の意味となります。

I'm basically ten minutes from the beach.

Well technically, I'm 8.5 minutes from the beach.

私は基本的にビーチから10分のところに住んでるんですよ。

そうですね、厳密に言うとビーチから8.5分ですかね。

上記の上側の文では、一般的な情報しか話していません。

下側の文は、より具体的(specific)です。

ですので"basically"は、なにかについて話すのに一般的なことを話し、詳細は多く話さない場合に使うのです。

"basically"は、100%正しくはなくても、全体として(overall, generally)は真実であることを話す際に使われるのです。

Basically this is a good book.

基本的に、この本はいい本だよ。

上記の文の意味は、部分的にはよくないところがあるけれど、でも全体的に見てみると良い本だということです。

He’s basically a good kid.

あの子は基本的にはいい子なのよ。

上記の文の意味は、彼は悪いこともいくつかする、完璧にいい子ではない、でも全体的にみてみるといい子である、というものです。

"basically"は、相手に伝えたい最も重要な情報の前に置かれることがよくあります。

複雑な状況で、多くの異なる事柄が関連しているけれど、全てを説明したくはないような時に"basically"は使われます。

Well, California is an interesting state.

There are good things and bad things.

People come here for many different reasons.

I basically came here because I loved the weather.

カルフォルニアは面白いとこ(州)なんだよ。

良いとこも悪いとこもあるね。

みんな、いろんな理由でここに来るんだ。

僕が基本的に気候が好きでここに来たんだよ。

上記の話では、気候が好きだからカルフォルニアに来たというのが、最も重要な部分なのです。

 

apology, apologies

次のご質問は、シリア(Syria)のサーレさん(Saleh)からで、"apology",と、その複数形(plural form)である"apologies"に関するものです。

apology:謝罪、謝ること、弁明

"apology"は、言ったことや、やったことについて申し訳なく思う(sorry
)と述べること(a statement)を指します。

自分が悪かったなと思っていて、後悔(regret)しているのです。

I owe you an apology.

私、あなたに謝るべきだわ。

owe:(感謝・謝罪・忠誠など)を表すべきである、借りている、支払い義務がある

上記の意味は、私が悪かったから、あなたに謝罪とする必要がある( I need to give you an apology because I was wrong.)です。

 

apologies:"apology"の複数形

"apologies"は、"apology"の単なる(merely)複数形ですが、私達はこれを「ごめんなさい:I’m sorry.」という時によく使います。

Well, my apologies.

えっと、ごめんなさい。

上記の文は、ごめんなさい(I’m sorry)と言っているのです。

単数形(the singular form)の"apology"を使って、「ごめんなさい」を"my apology."とは決して言いません。

単数形の"apology"では、以下のようには言えます。

I owe you an apology.

I need to give you an apology.

Here is an apology.

ですが、ごめんなさい(I’m sorry)という意味で"my apology"は使えません。

複数形の"apologies"なら、ごめんなさい(I’m sorry)という意味になります。

"an apology"は、後悔の表明(a statement of regret)なのです。

地下鉄や電車内で、偶然、意図せずに隣にいた誰かを叩いてしまったとしましょう。

そのときには、すぐに(immediately)以下のように言うかもしれませんね。

Oh I’m sorry. My apologies.

ああ、すいません。ほんとにごめんなさい

上記は2文とも同じことを言っています。

ですが普通は"my apologies."を、少し酷いこと(seriously wrong)をした場合に使います。

 

to apologize:(動)謝罪する、謝る

"apology"の動詞は"to apologize"です。

I apologize for doing something wrong.

悪いことをした件について謝罪します

上記の文は、相手に対して謝っているのです。

以下の3つの文は、同じことを言っています。

I apologize for not calling you last night when I said I would.

昨夜、電話すると言ったのに、しなかったことを謝ります

I'm sorry for not calling you last night.

昨夜、電話をしなくてすいませんでした。

My apologies for not calling you last night.

昨夜、電話をしなくてすいませんでした。

 

 

to approve, to approve of

最後のご質問はメファダッドさん(Mehrdad)からで、今はカナダにお住まいですが、イランご出身だそうです。

今回はイラン、イラク、シリアの方からのご質問になりましたね。

さて、ご質問内容は、"to approve"と "to approve of"についてです。

 

to approve:良いと認める、賛成する

"to approve"は、ビジネス上や政府内で使われることがよくあり、なにかをすることに対して賛成するか(to agree)、もしくはなにかに対して賛同する(to say yes)という意味です。

I approve this plan for our new product.

新製品に向けたこのプランに私は賛成だね。

アメリカの政府では、アメリカ大統領が政府内のある地位に誰かを指名(to appoint, to put into)します。

その指名は、アメリカの議会(U.S. Congress)の一部である上院(the Senate)で賛同(to approve)されなければなりません。

 

to approve of~:~に賛同する、~に了承する

前置詞(preposition)が最後についた "to approve of"は、ある事について賛同する、もしくは許容する(to acceptable)、あるいは良いと思うという意味です。

I approve of my nephew getting married this fall.

I approve of his decision to get married.

この秋に甥っ子が結婚するのに賛成だね。

結婚するっていう彼の決断はいいと思うね。

nephew:甥

 

I don’t approve of~:良いとは思わない;道徳的・倫理的観点から賛同できない

次のような言い方もするかもしれません。

I don't approve of children yelling outside my window in the afternoon.

私は、子供たちが午後にうちの窓の外で、大声で叫ぶこと良いとは思いません

yelling:大声で叫ぶこと

上記の文の意味は、子供たちが大声で叫ぶという事が好きではありません(I don’t like that idea.)です。

"I don’t approve of"というフレーズは、一種の道徳的な(moral)、倫理的な(ethical)理由で、ある行動に対して賛成したり(agree)、意見が合わない(disagree)という時に使われます。

I don't approve of people drinking alcohol before noon.

みんなが夜になる前にアルコールを飲むのには賛同できませんね。

上記の文では、いい考えではない(good idea)と言っているのです。

私は夜になる前にお酒を飲むのは皆さんにとって悪いことだと思いますね、珈琲にお酒を混ぜるのでなければ(unless)。

珈琲にお酒を混ぜるのはいいと思いますよ。私もやってますし。

 

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