ESL Podcast English Café 578-2:質問コーナー/nation, sovereign, kingdom; to obstruct , to hinder; fire and brimstone
「ESL Podcast English Café 578」の2つ目の話題の「質問コーナー」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。この回(578)は通常と異なり話題が2つだけとなっております。
English Café 578-1:Shall we ダンス?シャムの王様とイギリス人家庭教師のミュージカル, 王様と私 The King and I
突然運動する気になった後遺症で筋肉痛に悩まされる今日このごろ。で、ごろごろしながらHuluでMatrixシリーズを見て英語の勉強だと言い張っております。英語を勉強しはじめて3年目になりますが、なんと!Matrixの台詞がけっこう分かっちゃったりしてます。ビックリですね。
nation, sovereign, kingdom
最初のご質問はベトナム(Vietnam)のベンクアムさん(Van-Cuong)からで、"nation", "sovereign state", "kingdom"という3つの言葉についてです。
nation ①:国
"nation"とは、1つの国に属する(belong)土地(land)のことを指します。
ある国(a country)によって所有されている(own)土地、ある国の一部である土地のことです。
consist:(部分・要素から)成る、構成される
アメリカ合衆国という国は、50からなる州と様々な海外領土(準州:American territories)と自治連邦区(commonwealth)で構成されています。
※アメリカは50の州と1地区(ワシントンDC)とグアムなどの海外領土3箇所、プエルトリコなどの自治連邦区2箇所から構成されています。
nation ②:国民、民族、国家
"nation"はまた、ある国に住む人達、あるいはある国に属する土地と人々が組み合わさったもの(a combination)のことを指します。
the United Nations:国際連合、国連
ですので、国連(the United Nations)という組織は、世界中の異なる個々の全ての国々(nations or countries)の代表者(representative)を擁します。
そういう意味では、"nations"と"country"は同じような意味を持ちます。
sovereign state:主権国
"sovereign state"とは、独立した権限(independent authority)によって、その国自身を統治している(govern)国(nation or country)のことを言います。
他のどの国の権限下にもない国です。
この意味でも、"nations"と"country"は同じような意味を持ちます。
the United Kingdom:英連合王国、イギリス連邦
さて、イギリス連邦(the United Kingdom)のような一部の場所があるので、ちょっと混乱しますね。
スコットランド地方(the country of Scotland)や、ウェールズ地方(the country of Wales)、イングランド地方(the country of England)などは、全てひとつの国(one nation)の一部です。
関連サイト:イギリスのカントリー Wikipedia
parliament:英国議会、イギリスの国会
イギリス連邦は、君主(the monarch)により運営されている(to run)主権国家(sovereign state)があります。
ですが、実際は首相(a prime minister)率いる国会(parliament)によって運営されています。
※英国の国会は"parliament"、米国の国会は"Congress"、日本の国会は"Diet"
kingdom:王国、王政
"kingdom"とは、王や女王を抱く統治の形(a form of government)です。
monarch:(世襲的)君主、帝王
王国(kingdom)には、君主(a monarch)と呼ばれる人物がいます。
hereditary:遺伝の、遺伝的な;世襲の、代々の
君主制(monarchy)は、通常は世襲(hereditary)ですが、常にそうだとは限りません。
つまり、王や女王の息子や娘が、次の王や女王になるということです。
abdicate:(王位などを)捨てる・退位する;(権利・責任などを)放棄する
クイーンエリザベス2世(Queen Elizabeth II)は、ジョージ6世(King George)の娘で、キングジョージはエドワード8世(King Edward)の兄弟です。
キングエドワーズは、王位を退位(to abdicated)しました。
※ジョージ6世は次男だったため、兄のエドワード8世が王太子だった。エドワードはアメリカ人女性ウォリス・シンプソンと結婚するために退位し、ウィンザー公爵となりジョージが王位を継いだ。
blood relatives:親族、血縁関係
君主(a monarch)に娘も息子もいない場合は、いとこ(cousin)などの親族(blood relatives)が王位につきます。
ほとんどの主権国(sovereign state)は、王国ではありません。
他の国は、アメリカのように国民が選挙で政府を選んだり、軍などが政府を選んだりします。
to obstruct, to hinder
次のご質問は、中国のクリスさん(Chris)からで、"to obstruct"と "to hinder"という2つの動詞の違いが知りたいそうです。
to obstruct:塞ぐ、遮断する
"to obstruct"とは、容易くは動けないように妨げる(to block)という意味です。
大きな木が道に倒れている状態を以下のように言います。
The tree is obstructing traffic.
木が交通を妨げています。
traffic:交通、通行
木が進路上にあるため、車の通行を妨げて(to prevent)いるのです。
obstructed view:視界の妨げ
"obstructed view"とは、なにかが視界の中にあるため、見たいものが見えないという意味です。
例えば、劇を見に行って、自分の席が部分的に(partially)壁や大きな柱(pillar)の後ろだった場合などです。
"pillar"とは天井を支える柱(column)の大きな物のことを言います。
obstructing justice:司法妨害
"obstructing justice"というフレーズも耳にすることがあるでしょう。
"obstructing justice"とは、警察や政府が、ある犯罪で誰が罪を犯しているのか(guilty)を見つけ出す(find out)任務への妨げ(preventing)に関連した犯罪(a crime)です。
犯罪を犯していなかったとしても、司法妨害をすれば逮捕されます(be arrested)。
to hinder:妨げる、邪魔する
"to hinder"は、"to obstruct"と似たような意味を持つ場合もあります。
ですが、通常はなにかを鈍化させたり(slow down)、より難しくさせたりすることをいい、なにかを止めたり完全に妨げたりすることを意味しません。
You’re hindering my path.
君が僕の進路を塞いでるんだけど。
to obstruct:塞ぐ、遮断する
"to hinder"は、普通は"to obstruct"と同じように、なにかを故意に(intentionally)行います。
意図的により難しくしたり、鈍化させたりするのです。
to hinder the plan:計画を邪魔する
あなたがやりたいと思っていることを誰かが好まない場合は、その計画を邪魔しようとします(to hinder the plan)。
そして、その計画が実行される(carried out)のを、止めようとさえするかもしれません。
fire and brimstone
最後のご質問は香港のマイクさん(Mike)からで、"a fire and brimstone speech"という言い方の中にある"fire and brimstone"というフレーズの意味が知りたいそうです。
fire and brimstone:地獄の責め苦(火と硫黄)、地獄の業火、天罰
"fire and brimstone"は、神の怒りについて語る場合に使われます。
神の怒りによる罰から逃れる唯一の手段は、人間が態度を改めることだけであるということを表現しているのです。
神が私達を傷つける(harm)だろうと言っているのです。
brimstone:硫黄
"brimstone"は、硫黄(sulfur)の古い言い方です。
黄色い化学物質(chemical)で、たいへん強烈な嫌な(unpleasant)匂いがします。
この"fire and brimstone"というフレーズの意味するところは、神が罰するために、火と硫黄のある地中へと私達を送り込むということなのです。
sermon:教会での説教、小言、訓戒
"fire and brimstone"は古い表現で、普通は一種の宗教的な講演(lecture)や話、教会で行われる説教(sermon)と呼ばれるものの中で言及されます。
fire and brimstone sermons:地獄の苦しみを強調する説教
"fire and brimstone sermons"は、神に対して恐れを抱かせたり、悪い行いへ不安を抱かせたりすることになっている人物が、他の人々がよりよい人生を送れるように、より良いことを行えるように変化へと導くことを意味します。
このフレーズを、通常の講演(a lecture)対して使うことは普通はありません。
教会で行われる宗教的な講演で使われることはあると思います。
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