オピオイド系鎮痛薬でアメリカは来週にも国家非常事態宣言?中国人が製造で起訴される
先日のブログにCNN10(英語学習者向け10分ニュース番組)で聞いたオピオイド(Opioid)系鎮痛剤がアメリカで蔓延している(the opioid epidemic)というニュースについて書きました。
epidemic:流行性の、伝染性の、流行
関連記事:【今週の英語】米国に蔓延するオピオイド(Opioid)系鎮痛剤、カルフォルニアで火をあおるDiablo Wind(悪魔の風)
オピオイド系鎮痛剤が非常に毒性と中毒性が強い薬剤であること、医療保険制度の事情などから低所得者層に安易に鎮痛薬が出されていた現状、製薬会社の政府へのロビー活動など、色々なことが重なって急激に被害が広がっているようです。
そのオピオイド系鎮痛剤に関するニュースが、ここ数日でいくつかありましたので、ご紹介します。
目次
トランプ大統領、来週にもオピオイドで国家非常事態宣言?
トランプ大統領が来週にもオピオイド(Opioid)系鎮痛剤のアメリカでの蔓延について、国家非常事態(national emergency)が宣言されるようだというニュースがありました。
トランプさん自身が記者団に、来週にもドラッグやオピオイド系鎮痛薬に関する重要なアナウンスメントをしたいと発言しているようですが、実は今年の8月にも同じようなことを発言したけれど、今のところ重要なアナウンスメント(国家非常事態)は出されていないようです。
Trump says administration to make opioid announcement next week https://t.co/5Xn2spWalk via @
— いとでん (@iwllgiveitatry3) October 18, 2017
中国人がオピオイド製造販売でアメリカで起訴される
nprの記事によると、2名の中国人(中国籍保有者)がアメリカ司法省(The Justice Department)に、合成オピオイド(synthetic opioid)の製造(manufacturing)と配布(distributing)で起訴されたと発表したそうです。
Justice Department Indicts 2 Chinese Nationals In Synthetic Opioid Case https://t.co/RN2BIOTijt
— いとでん (@iwllgiveitatry3) October 18, 2017
記事を要約すると…
2名は中国で合成オピオイドを製造し、インターネット上で薬の密売人(drug traffickers)や個人客と取引し、手紙や国際宅配便を使って薬を送っていた。
オピオイド系鎮痛剤のフェンタニルやその類似品(analogue)が複数のルートでアメリカ国内に流入している。
容疑者の二人は中国にいると思われるが、中国政府が二人をアメリカ側に引き渡す(hand over)ようには見えない。またこの2カ国は犯人引き渡し条約(extradition treaty)を結んでいない。
米司法省は中国側の担当部署と緊密に連携していると言っているが、中国側が二人の容疑者を収監した(into custody)かどうか、製造していた場所を閉鎖したかどうかについてはなにも語らなかった。
共和党でペンシルバニア州選出(R-Pa)のトム・マリノ(Tom Marino)下院議員は、ワシントン・ポスト紙と60ミニッツ(テレビ番組)の報道によると、議会を通じて麻薬取締局(Drug Enforcement Administration)の権限を弱める法整備を推進。
この報道によりマリノ議員は、トランプ氏から指名されていた麻薬取締局局長(nation's drug czar)を辞退した。
トランプさんがオピオイド危機に対処しようと任命した人が、オピオイド蔓延に関係していたなんて、ブラックジョーク過ぎる! ( ゚д゚)、ペッ
前の記事に書いたモーリー・ロバートソンさんがおっしゃていた中国の影がちらつきますねぇ。
史上最大の闇ドラッグサイト「シルクロード:Silk Road」事件
アメリカで蔓延する薬物中毒の話を読むと、最近私がおっかけているビットコイン関連の事件がどうしても思い出されます。その事件とは…ドラッグサイト「シルクロード」事件です。この闇サイトはビットコインでドラッグが購入できました。
シルクロード(英語:Silk Road)は、かつて存在した、アメリカ合衆国で薬物などの不正販売闇市を経営していたウェブサイト(闇サイト)。マリファナ、LSD、ヘロイン、コカインなども含めた禁止薬物を販売していたので、「ドラッグのeBay」とも呼ばれていた。ドルに代わり、ビットコインのみで取り引きできる。
2013年7月、連邦捜査局はシルクロードのサーバをアクセスに成功し、犯罪根拠を手に入れた。同年10月、サーバを押収し、所有者ロス・ウィリアム・ウルブリヒトを逮捕した。
日本語版Wikipediaより
なぜ「シルクロード」という名前にしたんでしょうか?シルクロードといえば、中国と地中海のあたりを結ぶ交易路を指す呼称ですけどね…。昔はシルクで現在はオ…オレオって美味しいですよね。牛乳には浸さない派です。
下のビデオはガーディアン紙が作成したものです。
この事件の顛末を書いた雑誌「WIRED」の記事が映画化されるそうです。脚本を手がけるのはコーエン兄弟だそうです。多くの薬物中毒死を出した事件なので面白そう!とは言えませんが、いい映画になりそうですね。
史上最大の闇ドラッグサイト「Silk Road」事件、コーエン兄弟の脚本で映画化決定!|WIRED.jp https://t.co/eS5zqlWAnk
— いとでん (@iwllgiveitatry3) October 18, 2017
オピオイド蔓延で日本の製薬会社の株がバク上げ!
そんな中、日本のとある製薬会社の株がバク上げ。2日連続ストップ高!メドレックス(企業HP)は香川県にある医薬品開発会社で、貼薬などを開発中のようです。
その貼薬でオピオイドの乱用や誤用を防ぐ技術を開発して、臨床試験を開始したというニュースでバク上げしたようです。これは需要ありそうですね。
メドレックスはS高、米国での「MRX-10XT」第1相臨床試験開始を引き続き材料視(メドレックス) 2017年10月18日[minkabu PRESS] - みんなの株式 (みんかぶ) https://t.co/1WmSITibTX via @minnanokabusiki
— いとでん (@iwllgiveitatry3) October 18, 2017
(上記記事より抜粋)同社はオピオイド貼付剤における乱用および誤用事故の抑制・防止を目的として、独自の新たな経皮吸収型製剤技術AMRTSを開発しており、この技術を用いたMRX-10XTは、より安全で安定した疼痛管理をもたらすものとして期待されている。
こんな感じで、オピオイド関連ニュースが続いたここ数日でした。
では、また!
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