ESL Podcast English Café(Cultural English)591-2:質問コーナー latest, recent, current; to put (something) on (one’s) account; sneak peek
2017/01/26
「ESL Podcast English Café(Cultural English)591」の2つ目の話題の「質問コーナー」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。
latest, recent, current
最初のご質問は、ドイツのステファンさん(Steffen)からです。"latest", "recent", "current"の意味が知りたいそうです。
latest:最近の、最新の
"latest"は、世界でなにが起こっているニュース(news)や、ファッションに関する話題の際によく使われる言葉です。
latest news:最新のニュース
"latest news"は、この1週間(in the past week)のニュース、今日のニュース、あるいは今月のニュースといった具合に、今現在にとても近い時期に起こったニュースのことです。
latest fashions:最新のファッション
"latest fashions"も同じく、世間の人達が現在着ているもの、ここ数ヶ月や数年で着始めたもののことです。
recent ①:最近の、近頃の、新しい
"recent"の意味は "latest"と、とても良く似ています。
昔に起こったのではないこと、現在からちょっと前に始まったこと、という意味です。
recent events:最近の出来事
"recent"は、起こった事(events)に対しても使われます。
Recent events have caused me to think again about my plans.
最近の出来事は、自分の計画をふりかえさせてくれたよ。
上記の文では、それほど昔ではない時期に起こった事について話しています。
1週間前、1ヶ月前、もしかしたら数ヶ月前の話かもしれませんね。
latest と recent の違い
"recent"と"latest"は、同じ意味になるときもありますが、違う意味で使う時もあります。
"latest"は、最も最近のこと(the most recent thing)を表すのに使われる場合もあります。
例えば、携帯電話のアプリ(an app)を作った製作者が、最新のアップデイト(an update)をリリースしたとしましょう。
このアップデイトには、たいてい数字が振ってあります。
このアプリの一番最初のバージョンが1.0だったとしましょう。
アップデイトは、1.1, 1.2 といった具合にリリースされます。
最新のアップデイト(latest update)とは、最も最近のもの(the most recent one)を指します。
この最も最近のアップデイトを、仮に1.2としておきましょう。
でも、その前のバージョンの1.1が、3週間前にリリースされていたとしたら、その1.1は最近のアップデイト(recent updates)といえます。
1.1も1.2も、両方とも最近のアップデイト(recent updates)です。
どちらかといえば(relatively)それほど遠くない過去に(not-too-distant)両方ともリリースされています。
ですが、最新のアップデイト(latest update)と言えるのは、最も最近リリースされた1.2だけなのです。
"latest"は、一番最近のものを指す
"recent"と"latest"は、似たような意味ですが、最も最近のものは"latest"と表現します。
"recent"は、いくつかの最近のもののことを指しますが、1ヶ月前や2ヶ月前、3ヶ月前のことも含まれ、最も最近のものである必要はないのです。
current:今の、現在の、現行の
"current"には、2、3の異なる定義があります。
ですが、既にご説明した2つの言葉"recent"と"latest"に関連のある意味は、今起こっている(take place)というものです。
過去に起こったことではありません。
現時点で(present moment)進行形で起こっているのです。
The current weather outside here in Los Angeles is 72 degrees Fahrenheit.
現在のロサンゼルスの外の天気は、華氏72度(摂氏22度)です。
Fahrenheit:華氏
この音声を録音している現在の気温(temperature)は摂氏22度です。
"current"は、たった今起こっていることを強調(emphasizes)しています。
1週間前や1ヶ月前、もしかしたら1年前に始まり、現在も続いている場合もあります。
The current fashion here in Los Angeles is for people to wear hats.
ここロサンゼルスの最近のファッションは、帽子をかぶることです。
帽子をかぶるのが最近のファッションかどうか、私はよく知りませんが、でも最近、ロサンゼルスでは男性がよく帽子をかぶっています。
"current"は、いつ始まったかについては触れず、ちょうど今、現在進行形で起こっていることを表す言葉なのです。
to put (something) on (one’s) account
次のご質問は中国のエラさん(Ella)からで、"account"の意味が知りたいそうですが、特に"to put something on his account"というフレーズの意味が知りたいそうです。
"account"には、たくさんの意味があります。
account ①:(フォーマルな言い方)説明、描写、報告
"account"は、なにかの説明・描写(description)のことを指す場合があります。
この使い方は、よりフォーマルな感覚で歴史や、ある出来事について話す場合に通常は使われます。
I'm going to give you an account of what happened yesterday.
昨日起こったことを、ご説明しましょう。
account ②:サービス利用のための登録、アカウント
より一般的な"account"の意味は、ある会社のサービスを利用する場合のある種の取り決め(arrangement)のことです。
例えば、インターネットでAmazonやAppleやGoogleといった会社から、何かを購入する場合を考えて見ましょう。
名前やメールアドレス、電話番号、クレジットカード番号などを、そういった会社に知らせますよね。
その会社のアカウント(account)を作ったのです。
そしてそのサービスを利用する場合は、自分のアカウントへログイン(to log in)しなくてはいけません。
account ➂:銀行の口座、預金高
銀行にお金を預けてあるとしたら、銀行にお金を渡して、銀行がそのお金を保持し、引き出したい場合には引き出せるという合意(agreement)を銀行との間でしていることになります。
銀行に口座(account)を持っているのです。
もしメールアドレスを持っていたら、それはメールアカウント(email account)を持っていることになります。
このように、すべてのアカウント(銀行口座、利用登録)で、なにかを購入する必要があるというわけではありません。
アカウントとは、利用しようと思っている企業との、ある種の合意(agreement)のことなのです。
※英語では、利用登録のアカウントと銀行口座という意味のアカウントを、あまり区別していないような気がしました。
to put (something) on (one’s) account:つけにする
さて、なにかを購入しても、いますぐ代金を払わなくてもいい場合があります。
ある企業が他の企業から何かを購入した場合、すぐに(immediately)支払わなくてもいいときがあるのです。
このようなことをしたとき、その行為を"putting something an account"と表現します。
"to put something on an account"とは、少なくともそういった行為ができる状況では、なにかを購入してあとで代金を支払うという意味なのです。
to take (something) into account:よく考える、見解をまとめる、情報を元に決断する
"account"には、まだ他の意味がありますが、もうひとつだけよく使うフレーズを挙げておきましょう。
それは "to take something into account" という言い方です。
このフレーズの意味は、あることについてよく考える(consider)、ある情報を踏まえて(to include)決断する、あることに対する自分の見解をまとめる(to forming an opinion)といったものです。
I will take into account the fact that my students are very tired when I grade their exams.
試験の成績がつけられるのを生徒達はとても嫌がるという事実を、私は考慮します。
もちろん、私は教師として上記のようなことはしませんよ。単なる例です。
sneak peek
最後のご質問は、ブラジルのジェルソンさん(Jelson)からで、"sneak peek"というフレーズについてです。
sneak peek:(公開前の)予告作品、試写作品;先行上映、試写会
"sneak peek"とは、あるものを他のみんなが見る前に見ること、公式に公開される前に見ることです。
最もよくこの言葉が使われるのは、ここロサンゼルスのハリウッドの映画に対してでしょう。
映画の先行上映(a sneak peek of a movie)とは、映画が正式に公開される前に見ることです。
ある映画が映画館で来週公開される場合、その前に少人数にだけ映画を見せようと映画会社が判断したのです。
これが"sneak peek"です。
peek(ちらっと見る)とpeak(山頂)は発音が同じ
ところで"peek"は、あるものを素早く短時間だけ見るという意味です。
こっそり(secretly)見るという意味がある場合もあります。
I peeked at the beautiful girl through the window.
窓から美しい少女を、こっそり見ました。
この"peek(píːk)"とまったく発音が同じなのが、山の山頂を意味する"peak(píːk)"です。
前のブログのESL記事一覧
おすすめ記事
-
1
-
2016年の私の英語っぷり!第二言語を学ぶのがどういうことなのか分かってきた気がする
さて、もう2016年の最後の日となってしまいました。 2016年の間に、3年目に ...
-
2
-
勉強嫌いが英語を続ける方法①:たくさんのつながりを持つ!飽きっぽい私が英語学習を続けられている理由はたぶんコレ
ひょんなことから英語を勉強しはじめて、この秋で3年目突入。 世の中が、TOEIC ...
-
3
-
勉強嫌いが英語を続ける方法 ②:英語と関係のない、より個人的な、幅広い「つながり」を持つ
前回は、私がひょんなことから英語の勉強を始め、「なぜ自分は英語学習 ...