ESL Podcast English Café 490-3:valuable と invaluable の違い
2017/12/06
「ESL Podcast English Café(Cultural English) 490」の3つ目の話題の質問コーナーの「"valuable"と"invaluable"の違い」の抄訳です。English Café はダイアログ形式のレッスンより長めですので、いくつかに分けてブログにアップしていきます。
現在、英語学習サイトESL Podcastの無料サンプルレッスンをやっています。下記のリンクからポッドキャストが聞けるサイトへいけます。English Café 490の音声もあります。
English as a Second Language (ESL) Podcast - Learn English Online
先週はブログを更新する時間がとれず、お休みとなってしまいました。英語のほうは例によってぼちぼちです。
目次
"valuable"と"invaluable"
最初のご質問は、先程ご紹介したボクサーのモハメド・アリ(Muhammad Ali)とは違うスペルのモハメドさん(Mohamed )がアルジェリア(Algeria)から送ってくれたご質問で、"valuable"と"invaluable"の違いについてです。
"valuable"について
valuable①:(形)高価な
"valuable"には、2、3の異なる意味があります。最も一般的なものは、「高価な価値をもつ物:something worth a lot of money」です。
My computer is very valuable.
私のコンピューターはたいへん高価なものです。
金銭的な価値がたいへん高いコンピューターなのです。
valuable②:(名)高価な物
上記の例文は、形容詞(an adjective)として"valuable"を使っていますが、複数形(plural form)にすると名詞(a noun)としても使えますよ。
People talk about their valuables.
人は、自分たちの持つ価値ある物について話します。
"valuable"とは、金銭的に価値の高い物のことなのです。宝石や、絵画、その他のアート作品など、金銭的価値の高い物のことを指します。
valuable➂:(形)役に立つ、有益な
形容詞として"valuable"には、もっと単純な意味もあり、それは「とても役に立つ、とても有益な:very useful, very helpful」です。
とても有益なブログや、役に立つことが書かれた本などがありますよね。(We might talk about a blog as being very valuable to you, or a book as very valuable to you. It’s very useful to you. It helps you a lot. )
"valuable"は、とても役に立つもの、大変有益なものという意味なのです。
"invaluable"について
さて、"invaluable"は、たいへん面白い言葉なんですよ。
というのは、通常の英語では、接頭辞(せっとうじ:prefix)の"in-"が単語の前に置かれた場合には、否定(not)か反対の意味(the opposite of)を持つのに、"invaluable"の場合はそうではないからです。
invaluable:本当に価値のある、極めて有益な
"invaluable"の意味は「本当に価値のある:really valuable」「極めて価値の高い:extremely valuable」「極めて有益な:extremely useful」という意味です。
"valuable"と"invaluable"の違い
"valuable"と"invaluable"の違いは、ちょっと微妙な違いです(somewhat subtle)
invaluable:値段のつけられない友情などに使う
通常 "invaluable"は、値段のつけられないもの(something that you can’t put a price on, you can’t put a monetary value on.)に対して使います。
それは例えば、友情や家族のようなものです。
誰かとの友情を、本当に価値のあるもの(invaluable)と言い表すことができますが、友情を300ドルの価値があるもの、5,000ドルの価値があるものとは言い表しません。
友情には、値段がつけられないのです。
金銭的価値がない=値段がつけられないほど価値がある
※↓ここから音声にはない私の説明が大幅に加えられています。
この考え方が先程ちょっと述べた、"invaluable"は、"in-"が前に置かれているのに、否定や反対の意味を持たないという話につながります。
"in-"が置かれているロジック、理由がそこにはあるのです。
"valuable"は、「金銭的価値のある」という意味をもち、それに"in-"がつくと本来は「金銭的価値を持たない」という意味になるはずです。
「金銭的価値を持たない」のは、まったく価値がない場合もありますが、あまりにも価値がありすぎて値段がつけられない場合もあるのです。
ですので"in-"がついているのに否定や反対の意味にならない理由は、以下のようなロジックからです。
「金銭的価値を持たない」=「値段がつけられないほど価値がある」
誰かが手助けしてくれることも、金銭的に値段がつけられませんから"invaluable"で言い表せます。
Someone’s help as being invaluable to you.
人からの助力は、本当に価値のあるもの(金銭的な値段のつけられないもの)です。
繰り返しになりますが、"valuable"は、有益なものを言い表すときにも使えますが、金銭的価値が高いものを言い表すこともできます。
例えば、金の時計(gold watch)は"valuable"と言えます。何千ドル、何万ドルと金銭的な値段を実際につけることができるからです。
"valuable"の反対の言葉:cheap, inexpensive
さて、では"valuable"の反対の意味を表す単語はどのようなものになるでしょうか?
金銭的価値があるという意味の反対の言葉になりますので、値段や金銭的価値を表す言葉になり、cheap(安い)や、inexpensive(安価な)といった言葉になります。
○関連記事○
- ESL Podcast English Café 490-1:ボクサーであり社会運動家でもあったモハメド・アリ
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photo:€ coin
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