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ESL Podcast English Café (Cultural English)586-2:質問コーナー to pack/packing, to box/boxing, to wrap/wrapping; rational, reasonable; to insinuate

ESL Podcast English Café 586(Cultural English 586)」の2つ目の話題の「質問コーナー」の要約です。同じ回の他の話題については以下のリンクからどうぞ。

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to pack/packing, to box/boxing, to wrap/wrapping

最初のご質問はロシアのレオさん(Leo)からで、"packing", "boxing", "wrapping"という3つの言葉の意味が知りたいそうですよ。

to pack/packing:荷造りする、(かばんなどに)物を詰める

"packing"は、動詞の "to pack" からきている言葉です。

"to pack"とは、なにかを持ってきて(take)容器(container)にいれる(put)という意味です。

 

container:容器、入れ物

"container"とは、何かをいれる物のことです。

箱やスーツケースやバッグのような物のことで、これらはすべて"container"と言えます。

動詞の"to pack"は、スーツケースや旅行かばん(luggage)に物をつめこんで、旅行にいく準備をしている場合などに使われます。

また、引っ越しをする場合にも使われます。

ですので、"packing"は旅行や引っ越しする前に、物を箱やスーツケースに入れることを言うのです。

 

packing ②:(包装用の)詰め物、充填物

"packing"は、箱などの中にいれた物を保護するために中にいれる物のことを指すときもあります。

たくさんのグラスやお皿を荷造りして(packing)他の場所に移動させるとき、そういったものが壊れるのを防ぐため、箱の中などに入れるものを"packing"、あるいは "packing material"といいます。

 

to box/boxing

"boxing"には異なる意味が2、3あります。

動詞の"to box"にも異なる意味が2、3あります。

 

to box ①:ボクシングで相手の殴ること

動詞"to box"の最も一般的な意味は、スポーツのボクシング(boxing)で拳で相手を殴る(hit)ことです。

 

to box ②:箱の中に物を入れる、箱につめる

"to box"は、箱(box)に物を入れるという意味もあります。

 

boxing:箱の中に物を入れる、箱につめる

ですので、"boxing"も箱の中に物をいれる行為を意味します。

 

to box up:箱の中に物をいれる、箱につめる

"to box up"も、箱に物をつめるという意味です。

I’m boxing up my office.

オフィスの物を箱詰めしてるんだ。

 

"to box up"は、"to box"よりもよく使われています。

△I’m going to box my office

○I’m going to box up my office

 

unboxing videos:購入した商品を箱から取り出す動画

より最近では、YouTubeなどが出来た後に"unboxing videos"という言葉が使われ始めました。

これは例えば、新しい携帯電話などを購入した際に、箱から携帯電話を取り出すところを録画する(to videotape)ことを指します。

 

unboxing:箱から取り出すこと

そういうわけで、"unboxing"という言葉がYouTubeなどでよく使われるようになってきています。

"unboxing"は、箱から取り出すという意味で、反対の言葉は物を箱に入れるという意味の"boxing"になるのでしょう。

 

to wrap/wrapping

"wrapping"は、動詞の"to wrap"から来た言葉です。

"to wrap"とは、物を紙やタオル(towel)のような布などで包むことです。

既に申し上げたグラスやお皿を運ぶという例で言えば、運んでいる最中に割れるかもしれないので、それらをなにかで包んでおく(to wrap)といった具合です。

新聞紙のような紙で、グラスやお皿を壊れないように包んでおくのです。

この包む行為のことを"wrapping"といいます。

 

wrap up:包む、くるむ、(仕事などを)仕上げる

動詞の"to wrap"は、クリスマスや誕生日のプレゼントを特別な綺麗な紙に包んで渡すときにも使います。

We wrap it up in a special pretty paper.

 

wrapping paper:包装紙、包み紙

その包む綺麗な特別な紙のことを包装紙(wrapping paper)と言います。

 

"wrap"の発音は "rap"と同じ

"wrap"の発音は、スペルの違う"rap"と同じですので混乱しないでくださいね。

"to rap"とは、手や拳でなにかを叩いてうるさい音を出すという意味です。

ですが最近では、"to rap"は、リズムをとりながら歌詞を詩の形で歌う音楽のラップの意味で使われることのほうが一般的でしょう。

 

 

rational,  reasonable

次のご質問は、未知の国のボムさん(Bom)からのご質問で、"rational"と"reasonable"という2つの似た言葉についてです。

 

synonym:同意語、類義語

"rational"と"reason"は非常に近い関係を持つ言葉で、よく類義語(synonym)として使われます。

 

to be rational/reason:論理的に考える

"to be rational"と"reason"は、論理的に(logical)考える、多くの人が論理(logic)や思考力(intelligence)を使って結論を出したり、世の中の動き(the world works)を理解するしたりするのと同じように考えるという意味です。

 

irrational:理性のない、分別のない、道理のわからない

なにかが論理的である(to be rational)という場合、普通は論理的ではない(irrational, not rational)ものと対比(contrast)しています。

誰かが"irrational"か"not rational"であるという場合は、一種の精神病(mental disease)をそのひとが患っていると言っていることになります。

そのひとは、他の人が考えるように考えられなくなっているのです。

ですので "rational"とは、人間(human being)が可能なことをするという意味なのです。

 

rational animal:人間

実際、古典的な表現(classic definition)では、人間(human being)のことを"rational animal"と言います。

私達は犬や猫と同じように動物(animal)ですが、論理的なところが犬や猫とは違います。

論理的に考える能力があるのです。

 

reasonable ①:(人が)論理的な、合理的な

"reasonable"は、論理的に(rationally)考える人のことを表します。

ですがちょっと違う意味もあります。

 

reasonable ②:(人が)道理をわきまえた、わけのわかった

"reasonable"は、他のひとと仲良く(get along with)しようとし、2人の間や、2つのグループの間で妥協案(compromise)を探る人のことも表します。

"reasonable"という言葉は、2人の間や2つのグループの間で意見が一致せず(disagreement)、片方が意見(position)を変えたくない場合によく使われます。

 

unreasonable:〈人・行動など〉理性的でない、道理をわきまえない,無分別な

道理をわきまえた(reasonable)人は、道理をわきまえない(unreasonable)人とよく対比で使われます。

道理をわきまえない(unreasonable)人は、普通の人(average person)が要求(ask for)するようには見えないことを要求したり、自分や自分が仲良くしたいと思っている人の人生が楽になるとわかっているのに考えを変えません。

 

reasonable ③:(形)なかなかいい、かなりよい

形容詞(adjective)としての"reasonable"は、なかなかいい(pretty good)という意味で使われます。

I have a reasonable amount of time.

それなりに時間はあるよ。

上記の文の意味は、時間がたくさんはないけれど、でもなんでも頼まれたことをするくらいの時間は十分にある、という意味です。

 

 

to insinuate

最後のご質問は、ロシアのミハイルさん(Mikhail)からで、動詞の"to insinuate"に関連するものです。

to insinuate:遠回しに言う、ほのめかす、当てこする

"to insinuate"は、ある人についてのなにか悪いことや無礼なこと(insulting)を遠回りな言い方(indirect way)で言うということです。

はっきりと直接的(directly)には言わないのです。

He’s an idiot.

あいつ、まぬけだよな。

idiot:馬鹿、まぬけ、白痴

上記のように直接的な言い方をせずに、自分の考えが伝わるような言い方をするのです。

例えば、学校のテストが100%の出来だったとしましょう。

先生は、もしかしてあなたはカンニングをした(cheated)のかもしれないと考えます。

先生はこんな風にいうかもしれません。

Well, Jeff, you got 100 percent.

さてジェフ、君はテストで100%だったよ。

That's the first time that ever happened.

こんなことは今まで初めてだね。

You must have studied for a whole year to get that kind of mark on your test.

君はこういう点数をとるために1年中勉強したに違いないよ。

mark:成績の点数

上記の教師の台詞は、たぶん不正な(dishonest)なにかをしたんだろうとほのめかして(insinuating)言っているのです。

 

As it turns out:結論から申しますと

私も一度、私が書いた物に対して、ひどい先生から不正なことをしたのではないかとほのめかされた(insinuate)ことがあります。

結論から申しますと(As it turns out)、私は不正などやっておりません。

 

to accuse:非難する、告発する

例として申し上げたような場合に"to insinuate"は、非難したり(accuse)、悪いことをやっていると言う場合によく使われます。

ですが直接的な言い方ではないのです。

 

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