ESLPodcast (Daily English) 1299:最近の美容室は草刈り機も使うんだね!屈辱的なやりとりの顛末は…Trading Insults
「Daily English 1299 - Trading Insults」です。これまでのESLPodcastのレッスンは以下のリンクからどうぞ。
ESLPodcast 1298:証拠はないけど、これを発明したのは僕達なんだ!Claiming Credit for an Invention
ESLPodcast 1297:手数料さえいただければ、いくらでも家探しのお手伝いをしますわ!Types of Neighborhoods
今回は、相手を屈辱しあう一種の口喧嘩のダイアログです。
タイトルにも出てきている"insults"という言葉は、「屈辱的なこと、失礼なこと」という意味ですが、たぶん日本語のそれとは意味の範囲がずれており、より広い範囲の意味を持つのではないかと感じます。
日本語でいう「からかい、言葉による嫌がらせ」まで含み、表向きは面白さを出してジョークの一種を装ったり、親密な関係であることの確認(猫がじゃれて遊ぶ感じ)だったり、頭の回転の速さや知性の証明だったり、失礼なことを言われても受け止める寛大さの表明だったりするけれど、割りと辛辣なことを言うのが"insults"かなと。
日本の漫才とかコントとかに見られる、相手を軽く貶めて笑いをとるアレ。アレが"insults"の中に入っているのかなと思います。日本語の「屈辱」よりも軽い面白い方に範囲が広がっているように思います。
ですが"insults"の全容は不明なので、またわかったことがあったらこのブログでご報告します。
Trading Insults
Alan: Look at you! Did you get a haircut*1 or did your head get stuck*2 in a weed-whacker*3?
ひどい格好だね!散髪*1に行ったの?それとも頭が草刈機*3にはまって抜けなくなった*2?
Look at you!:身体的外見(physical appearance)について言及しようとするときに使うフレーズで、状況により意味が変わる。直訳すると「自分を見なさい」
haircut:散髪、ヘアカット;ヘアスタイル、髪型
to get stuck:スタックする;ある状況から抜け出せなくなる
weed-whacker:草刈り機;プラスチック製のひもを円形に素早く動かすことで草などを刈る手で持って使う機械、特に歩道や敷地を囲むフェンスの付近などの芝刈り機(mower)が使えない場所で使う
Doris: Look who’s talking*1. Maybe you should do something different with your hair, like wash it.
自分のことは置いといてよく言うわね*1。あなたは(人のこと言ってないで)自分の髪をなんとかしたほうがいいんじゃないの。洗ったりとかね。
Look who’s talking:よく言うよ、君も人のことは言えないだろ
Alan: Oh, burn*1. That would have been a nice comeback*2 if it weren’t so dumb. Who taught you your one-liners*3? A friend? Oh, I forgot. You don’t have any(friend).
失礼な!(おどけた感じで)*1 (君のさっきの返答も)上手い切り返し*2になっただろうにね、そんなバカっぽい内容じゃなければだけどさ。その短いジョーク*3を誰が君に教えたんだい?友達から?おっと、忘れてたよ。君に友達なんていなかったよね。
burn:相手が失礼(disrespect)だったり無礼(insult)だったりすることを示すための決まり文句、おどけた(humorously)言い方としてよく使われる;やけど、ひどい日焼け、焼け跡
That would have been~if it weren’t…:(仮定法過去)もし…だったら~だっただろう
comeback:上手い応答、即妙な答え;(健康・人気など一時衰退後の)返り咲き,カムバック
one-liners:短いジョーク;とても短いジョーク、面白いけれど失礼なこと(funny insult)、1つか2つの短い文章でできている
Doris: I think you’ve confused me with someone else – you!
私が思うに、あなたは私と他の誰かを混同してるのよ。あなたとね!
confuse A with B:AをBと間違える、混同する、区別がつかない
Alan: You couldn’t come up with*1 your own put-down*2 so you had to borrow mine? How humiliating*3 for you.
自分でこきおろし*2を思いつく*1ことができなかったから、僕の(考えたこきおろし)を借りないといけないのかい?君にとってなんて屈辱的な*3ことだろう。
to come up with:思いつく、考えつく、追いつく、案などを提案する、解答などを見つける
put-down:意地悪な言葉、こきおろし;無礼なこと(an insult);他の人が自分自身のことを悪いように感じさせてしまうこと、おどけたかんじでよく使われる
to borrow:借りる
humiliating:(形)恥ずべき、屈辱的な、不面目な
How+形容詞(副詞)+S+V !:Howを使った感嘆詞。なんて~なんだろう!ここでは"S+V !"が省略されている
Doris: Not as humiliating as having to walk around with that face. I have something that’ll improve it: a paper bag!
あなたがその顔で歩き回るほどの屈辱なんかじゃないわ。(その顔で歩き回らなきゃいけない)あなたの現状(it)を改善する物を私、持ってるの。紙袋よ!
not as A as B:BほどAではない
to walk around:歩き回る、うろちょろする、散歩する
to improve:改良する、改善する、進歩させる
(しっ!俺だ。助けに来た) pic.twitter.com/4B9xrzM1Do
— ゆきちゃん (@marinamiries) 2017年2月4日
Alan: Oh, clever*1. I knew better insults*2 when I was six years old.
君はなんて利口*1なんだ。僕が6歳のときには、もっといい相手を屈辱するからかい言葉やなんか*2を知ってたよ。
clever:利口な、賢い、才気のある;如才のない
insult:(不可算名) 侮辱、無礼;(加算名)屈辱的なこと、無礼なこと
Doris: You mean the same mental age you are now?
精神年齢が今も(6才の頃と)同じだって言ってるのよね?
mental age:精神年齢
Alan: Give it up*1. Nobody can one up*2 me in trading*3 insults. Your brain is no match for*4 mine.
あきらめなよ*1。相手をこけにするやりとり*3にかけて、僕の上手を行く*2奴なんかいないんだから。君のオツムは僕の頭脳にはかなわない*4 よ。
give it up:あきらめなさい!もうやめなさい!
to one up:一歩先んじる、出し抜く、一枚上手を行く
to trade:売買する、取引する、貿易する、交換する(exchange)
no match for:かなわない、太刀打ちできない、比べ物にならない
Doris: You’re right. You’re a person of rare intelligence*1. You rarely*2 show any(intelligence)!
あなたの言うとおりだわ。あなたは稀に見る知性*1の持ち主だもの。稀に*2しか知性が見えないって意味のね!
rare intelligence:稀に見る知性、並外れた賢さ(uncommonly smart)、他の人より著しく頭のいい
rarely:めったに~しない、稀に(infrequently)
weed(単数形):マリファナ
"weeds"は草という意味ですが、単数形の"weed"になりますと麻薬のマリファナ(marijuana)を指す場合もありますので注意してくださいね。
手動の草刈り機(weed whacker)にも"weed"という言葉が使われていますが、この場合はマリファナとはなんら関係がありません。
ESLPodcast 1298:証拠はないけど、これを発明したのは僕達なんだ!Claiming Credit for an Invention
ESLPodcast 1297:手数料さえいただければ、いくらでも家探しのお手伝いをしますわ!Types of Neighborhoods
GLOSSARY
haircut:散髪、ヘアカット;ヘアスタイル、髪型
to get stuck:スタックする;ある状況から抜け出せなくなる
weed-whacker:草刈り機;プラスチック製のひもを円形に素早く動かすことで草などを刈る手で持って使う機械、特に歩道や敷地を囲むフェンスの付近などの芝刈り機(mower)が使えない場所で使う
Look who’s talking:よく言うよ、君も人のことは言えないだろ;他の人のあることについて話している人に対して、それはあなたにも当てはまります(apply)というときに使うフレーズ、失礼な感じで冗談ぽく言われることが多い;(例)A:君はよく遅刻するね。B:よく言うわね、あなたのほうがもっと遅刻してるじゃないの
burn:無礼なこと(insult)、他の人に向けた失礼さ(disrespect)が表れた言葉、おどけた(humorously)言い方としてよく使われる;やけど、ひどい日焼け、焼け跡
comeback:上手い応答、即妙な答え;(健康・人気など一時衰退後の)返り咲き,カムバック;他の人のジョークや失礼な物言いに賢く機知に富んだ面白い返答をする
one-liners:短いジョーク;とても短いジョーク、面白いけれど失礼なこと(funny insult)、1つか2つの短い文章でできている;(例)No, you’re not useless. You can always serve as a bad example. 君は役立たずなんかじゃないよ、だっていつも悪い例えになってくれてるもん。
to come up with:思いつく、考えつく、追いつく、案などを提案する、解答などを見つける
put-down:意地悪な言葉、こきおろし;無礼なこと(an insult);他の人が自分自身のことを悪いように感じさせてしまうこと、おどけたかんじでよく使われる
humiliating:(形)恥ずべき、屈辱的な、不面目な;きまりの悪い思いをさせたり(embarrassed)恥ずかしい思いをさせる(ashamed)
clever:利口な、賢い、才気のある;如才のない;たいへんかしこく、反応が速く(quick)、創造的で面白く予想外なこと(unexpected)
insult:(不可算名) 侮辱、無礼;(加算名)屈辱的なこと、無礼なこと;他の人に恥ずかしい思いをさせることをやったり言ったりすること、人の悪口をいうこと、わざと(intentionally)人を怒らせる(offend)やり方をする
mental age:精神年齢
give it up:あきらめなさい!もうやめなさい!;不可能だったり難しすぎたり挑戦的すぎるのであきらめるように言う時に使うフレーズ、give it up for~だと声援を送る、支持する、褒める、拍手を送るという意味になる
to one up:一歩先んじる、出し抜く、一枚上手を行く;他の人より上手くやる、競争を上の段階に押し上げる
to trade:売買する、取引する、貿易する、交換する(exchange);他の人と交互にやる(take turns);ある人からなにかを受け取り同じ人になにかを渡す
no match for:かなわない、太刀打ちできない、比べ物にならない;劣った(inferior)、同じではない(not as good as)、他の人や物と同じようにはできない
rare intelligence:稀に見る知性の持ち主、並外れた賢さ(uncommonly smart)、他の人より著しく頭のいい
rarely:めったに~しない、稀に(infrequently);珍しいほど、とても;よくあることではない
ESLPodcast 1298:証拠はないけど、これを発明したのは僕達なんだ!Claiming Credit for an Invention
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